俺様辣腕社長の甘い執愛~マッチングアプリなんて信じません!~
「成瀬さん。今度の水曜日、大丈夫そうです」

 結衣は再度立ち上がって、成瀬に伝える。

「よかった。苦手な食べ物があったら教えてね」
「なんでも食べられるので大丈夫です!」

 結衣は笑顔で答えると、また仕事に取り掛かった。



 中華料理店で円卓を囲み、ビールで乾杯する。

「かんぱーい」

 明るい声が個室に響く。

「改めて横溝さん、秘書部にようこそ」

 グラスを掲げてそういったのは、田端だ。

「ありがとうございます」
「本当は部の全員で歓迎したかったのだけど 他の役員に夜の会合が入っているみたいでね」
「いえ、お気になさらずに。忙しい中ありがとうございます」

 秘書部に来てわかったのだが、役員というのは社長以外も皆スケジュールがいっぱいでいつも忙しいのだ。
 大事なお客様が優先されるのは当然だし、歓迎会を開いてもらえるだけでもありがたいと思った。

 そのとき、成瀬が口を開く。

「でも、社長もご参加いただけるなんて思っていませんでした。ご予定があったんじゃ?」
「ちょうど、予定が空いたんだ」
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