追放令嬢が可愛い犬を拾ったら実は狼の神獣でした〜なぜか気に入られて国を滅ぼしそうな勢いです〜
エリスが戸惑いながらもそう言うと、イリオは目を細めてエリスを見てから、またふーっとため息をつく。
「まあ、エリスならそう言いそうだとは思っていた。……レイヴン」
「はっ、お呼びでしょうか」
イリオの呼びかけに、レイヴンの声がしたと思うと突然部屋の中に黒い煙が上がり、レイヴンが現れた。
「あの国の第二王子は国王やファシウスよりはいくぶんまともだったか」
「はい、ファシウスや国王がイリオ様へ兵を向かわせた時も、第二王子だけは神獣の必要性を感じ、異を唱えていたそうです。そもそも身勝手なファシウスよりも頭脳も人柄も共に良く、貴族からの人脈も厚かったとか。そのせいで国王たちに邪険にされ、王政から遠ざけさせられていた様子。ですが今回のファシウスの件で、第二王子はファシウスと国王に反旗を翻し、王位継承を奪還しようとしているようです」
レイヴンの話を聞きながら、イリオは顎に手を当ててふむ、と小さく唸った。
「第二王子があの国の次期国王となるなら、話し合いをしてもいいかもしれないな」
「それって、あの国が滅びなくても良いかもしれないってこと?」
エリスが目を輝かせると、イリオはフッと優しく微笑む。
「まあ、第二王子次第というところだ」
「……よかったぁ」
嬉しそうに笑うエリスに、イリオとレイヴンは目を合わせて微笑む。そしてレイヴンは小さくお辞儀をすると、黒い煙になってその場からいなくなった。
「まあ、エリスならそう言いそうだとは思っていた。……レイヴン」
「はっ、お呼びでしょうか」
イリオの呼びかけに、レイヴンの声がしたと思うと突然部屋の中に黒い煙が上がり、レイヴンが現れた。
「あの国の第二王子は国王やファシウスよりはいくぶんまともだったか」
「はい、ファシウスや国王がイリオ様へ兵を向かわせた時も、第二王子だけは神獣の必要性を感じ、異を唱えていたそうです。そもそも身勝手なファシウスよりも頭脳も人柄も共に良く、貴族からの人脈も厚かったとか。そのせいで国王たちに邪険にされ、王政から遠ざけさせられていた様子。ですが今回のファシウスの件で、第二王子はファシウスと国王に反旗を翻し、王位継承を奪還しようとしているようです」
レイヴンの話を聞きながら、イリオは顎に手を当ててふむ、と小さく唸った。
「第二王子があの国の次期国王となるなら、話し合いをしてもいいかもしれないな」
「それって、あの国が滅びなくても良いかもしれないってこと?」
エリスが目を輝かせると、イリオはフッと優しく微笑む。
「まあ、第二王子次第というところだ」
「……よかったぁ」
嬉しそうに笑うエリスに、イリオとレイヴンは目を合わせて微笑む。そしてレイヴンは小さくお辞儀をすると、黒い煙になってその場からいなくなった。