追放令嬢が可愛い犬を拾ったら実は狼の神獣でした〜なぜか気に入られて国を滅ぼしそうな勢いです〜
エリスの顔が曇っていることに気付いたイリオが、心配そうにエリスの顔を覗き込む。
「どうかしたのか?こっちに来たんだから、もう何も心配いらない。安心していいんだぞ」
「うん、それはわかってるんだけど……。あっちの世界にいる国の人たちは、みんないずれ滅んでしまうの?」
エリスが不安そうにそう言うと、イリオは少し顔を顰めてはーっと大きくため息をついた。
「神獣という存在そのものを失った国は、早かれ遅かれ滅ぶことになっている。それはあちらの世界のあの国の決まり事だ。古くからの契約で国の中で代々そう受け継がれてきたはずだった。それを、人間側がいつの間にかおろそかにして、あげくの果てに俺を殺そうとしてきたんだ、当然の報いだろ」
「それはそうだけど……でも、国民の人たちは知らないことだよね?国の偉い人たちがその契約をおろそかにしてしまったのはいけないことだし、国王様やファウス様のしたことは絶対に許されないことよ。でも、それに国民が巻き込まれるのはなんだか、違う気がして……」
ただの偽善かもしれないし、そんなの知ったことではないと言われてしまえばそれまでだ。それでも、エリスの心にはなにか嫌な感じのするものがひっかかっていて、取れないでいる。
「お前は、あの国で家族からも見放され、屋敷の人間にも良い扱いを受けなかった。あんな国、滅んでしまえと思ってもいいくらいだぞ?」
「それは、そうかもだけど。でも、私に対して酷い扱いをしてきたのは一部の人間だし、全ての人がそうってわけではないでしょう?だから、関係ない人たちまで巻き込まれるのはなんだか、違うよなって思うの」
「どうかしたのか?こっちに来たんだから、もう何も心配いらない。安心していいんだぞ」
「うん、それはわかってるんだけど……。あっちの世界にいる国の人たちは、みんないずれ滅んでしまうの?」
エリスが不安そうにそう言うと、イリオは少し顔を顰めてはーっと大きくため息をついた。
「神獣という存在そのものを失った国は、早かれ遅かれ滅ぶことになっている。それはあちらの世界のあの国の決まり事だ。古くからの契約で国の中で代々そう受け継がれてきたはずだった。それを、人間側がいつの間にかおろそかにして、あげくの果てに俺を殺そうとしてきたんだ、当然の報いだろ」
「それはそうだけど……でも、国民の人たちは知らないことだよね?国の偉い人たちがその契約をおろそかにしてしまったのはいけないことだし、国王様やファウス様のしたことは絶対に許されないことよ。でも、それに国民が巻き込まれるのはなんだか、違う気がして……」
ただの偽善かもしれないし、そんなの知ったことではないと言われてしまえばそれまでだ。それでも、エリスの心にはなにか嫌な感じのするものがひっかかっていて、取れないでいる。
「お前は、あの国で家族からも見放され、屋敷の人間にも良い扱いを受けなかった。あんな国、滅んでしまえと思ってもいいくらいだぞ?」
「それは、そうかもだけど。でも、私に対して酷い扱いをしてきたのは一部の人間だし、全ての人がそうってわけではないでしょう?だから、関係ない人たちまで巻き込まれるのはなんだか、違うよなって思うの」