MR(医薬情報担当者)だって恋します!
迎えた朝
「う、あああー?!」
鈴木の叫び声で私は目を覚ました。鈴木の下になっていたから身体が痛い。
「痛た」
私は起き上がり、肩をさする。
「な、な、何? なんで鈴木がここにいるの?」
鈴木はパニクって頭を抱えてる。
「頭痛て~! う、気持ち悪い」
慌ててトイレに駆け込む鈴木。
「大丈夫? だいぶん酔ってたみたいだからね。水も飲んだら?」
私は欠伸をしながら言った。
「な、なんであんた、そんなに落ち着いてるの?!」
「私は記憶あるし。……何もなかったし」
「だよな? 何もないよな?」
「ないない」
「でも、俺、鈴木の上に……」
と言った鈴木の顔がみるみる赤くなる。
「あー、鈴木を運んだはいいけどバランス崩してね」
「そうなの? ……なんか、悪かったな」
バツが悪そうに、鈴木はそっぽを向いてそう言った。鈴木が耳まで赤くなってるのを見ると、私も正直恥ずかしい。
「これに懲りて酒飲み過ぎないことね」
「だな~。ああー、本当、ごめん!」
「じゃ、私帰るから」
自分の鞄を手に取り、スカートをはたく。
「帰り道分かる?」
「分からないけど、タクシーで帰るからいいよ」
と言った私のお腹がぐぅと鳴った。