MR(医薬情報担当者)だって恋します!
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「ねえ、髪型変えてみたら?」
ある日、佐藤さんに帰りの地下鉄で言われて、私は困った顔をした。
「うーん。自分がどんな髪が似合うかよくわからないし、地味な顔だからこれでいいかなと思っているんだけど」
佐藤さんは私の顔を見ながら、
「そんなの思い込みだって。少し長さを切ってパーマかければふんわりして女子力上がるよ」
自分にはない発想だった。
「そうかな?」
「髪の色も少しだけ明るくしてさ」
「カラーリングもしたことない、私」
佐藤さんは私の髪を触ると、
「だから髪が痛んでないんだね」
と言った。
「それからさ、メイクももう少し明るくして」
「ええ?」
私は戸惑う。ドクターにもよく言われることだ。
「今週の土曜日、うちにおいでよ。クッキーがいるからちょっとうるさいかもしれないけど、近くに美容室もあるし、イメチェンしてみようよ」
私はイメチェンには全く興味はなかったけれど、犬のクッキーに会ってみたくて、
「わかった。お邪魔するね」
と答えたのだった。