MR(医薬情報担当者)だって恋します!

突然のプロポーズ

 アパートに着くとまずシャワーを浴びた。
 ともするとぼんやりして、同じところをずっと擦っていたり、お湯を延々と出していたりして、よく分からないまま部屋着に着替えてしばらく床に座っていた。
 何となく寒いなと思ったら髪を乾かしていなかった。
 髪を乾かしながら鏡を見ると、唇にばかり視線が行った。
 私の唇。
 なんでこうも簡単に二人の男性に奪われちゃったんだろう。視界がぼやけて、ぽたりと涙が一粒落ちた。
 キスって好きな人とするものじゃないのだろうか?
 男性はどんな時にキスをするのだろう?
 恋愛経験ゼロな私には全然わからない。

 私は香澄に電話することにした。
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