MR(医薬情報担当者)だって恋します!


 夜になって、香澄から電話があった。寝ていたのでぼんやりしながら電話に出る。

『大丈夫?』
「うん……。ちょっと色々あって胃が痛くて……」
『明日土曜だけど、ランチはできそうにないね』
「そうだね。来週でもいい?」
『話だけ聞きに行こうか? お腹によさそうなもの持って』

 私はちょっと考えて、来週話すより明日話したほうがいいかなと思った。

「もし香澄がいいなら、お願いしようかな」
『わかった』

 電話を切って時間を確認すると20時11分だった。
 お腹はすいた。でも、気持ち悪くて食べる気になれずにそのままタオルケットを引き上げる。
 香澄はなんて言うかな。
 彼女のことだ、きっとバサッと私の悩みなんて切ってくれるかもしれない。
 私はまたうとうとと夢に落ちる。
 夢では鈴木と普段通りくだらないおしゃべりで盛り上がっていて、目が覚めるとなんだか涙が出た。

< 138 / 238 >

この作品をシェア

pagetop