MR(医薬情報担当者)だって恋します!
「く、くすぐったい!」
私が身をよじると、鈴木は肩に手を回して私を抱き寄せた。
そして唇にキスをちょんとする。
私はきょとんとして鈴木を見つめた。
「もの欲しげに見てるよ? 鈴木」
「そんなこ……」
言い返す途中で唇を塞がれる。唇を何度も食まれて、私は力が抜けそうになる。
「んあっ」
自分じゃないような声がもれて、恥ずかしくなった。どうしよう。鈴木なのに、どきどきしてしまう。
鈴木の舌が入ってくる。酔っていた時とは全く違う優しい深いキス。丁寧に舌が私の口の中を撫でていく。そして、舌に絡みついた。
どうしよう。身体の奥が熱くなる。
私は怖くなって手で鈴木の胸を押す。鈴木が一度唇を離した。私は酸素を取り込む。
「嫌だった?」
鈴木がやさしく囁いた。
私はとっさに首を横に振る。
「良かった……」
そう掠れた声で言われると心臓がもたない。
鈴木とは友達だから、こんなこと出来ないと思っていた。なのに、私、嫌じゃない。むしろ……。私、どうしちゃったんだろう。
鈴木の口づけからは私のことを大切にしてくれてるのが伝わってきて、なんだか切なくなる。