MR(医薬情報担当者)だって恋します!


 橘先生が外来の日。私は呼吸器内科の医局のある4階エレベーターホールで橘先生を待った。

「おう」

 待っていると橘先生が現れ、声をかけてくれた。そのまま自室に行こうとする橘先生を私は引き留めた。

「橘先生。あの、私、風邪がなかなか治らなくて……」
「そうみたいだな。咳が聞こえている。長いな」
「あの、先生に診てもらうことはできますか?」
「おう。いいぞ。12時ぐらいに診察室前に来い。最後に診てやる。そういえば、アレルギーがあるって言ってたな?」

 以前ちょっと話したアレルギーのことを覚えていたことに感動を覚えた。

「はい!」
「詳しくは診察で。じゃあな」
「よろしくお願いします! あ、シルビルナの処方もお願いします!」
 
 橘先生は苦笑して、

「はいはい」

 というと、自室に入り、白衣を着ながら階段を早足で下って行った。
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