MR(医薬情報担当者)だって恋します!

司の部屋で

 沢野先生と友人……なんだか不思議なことになってしまった。鈴木はしろのことも気にしていたし、あまり良く思わないかもしれない。小さなため息が出た。

 地下鉄に乗る前にメールをしたので、駅を出ると鈴木が待ってくれていた。

「そのスーツ着て行ったんだね」
「他に着ていけるような服がなかったから」
「似合ってるけど、俺の両親に会うときはもっと可愛らしい格好がいいな」

 鈴木の言葉にどきりとする。

「ま、まだ先のことだよね?」
「さて、どうでしょう? でも、俺の両親に会うより先に沢野先生の両親に会ってくるなんて、本当に理緒って変なやつだよな」
「それは、否定できません」

 私は苦笑いをして頭を下げた。

「私、昼ごはん食べてきちゃったけど、鈴木は食べた?」
「うん。俺も食べたから大丈夫」

 鈴木のアパートはあの初キスの日以来だ。付き合いだしてからは初めて。少し緊張する。
 カチャリと鍵を開けて、鈴木がドアを開けてくれた。

「お邪魔します」
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