MR(医薬情報担当者)だって恋します!

 しばらく4階にいてから、3階に下りた。

「沢野先生、おはようございます」
 
 沢野先生が通ったので声をかける。

「鈴木さん、おはようございます。最近よく咳してますが、大丈夫ですか?」

 沢野先生は私を気遣うように見た。優しい先生だ。

「ありがとうございます。 大丈夫です」

 沢野先生がちらっと腕時計を見た。時間がないのだろうか。

「風邪を引いているのもありますが、顔色が悪いのはそれだけじゃなさそうですね」
「え?」

 私は沢野先生の言葉に驚いて沢野先生を凝視した。

「今、時間ありますよ。エクサシールの宣伝最近聞いてないですね。どうぞ?」

 沢野先生は自室を開けると私に入るように促した。

「あの、風邪がうつったら申し訳ないので……」

 絶好のチャンスなのについ沢野先生が心配でそう言ってしまう。

「そんなやわに見えますか? 大丈夫。体は強いほうなので」

 沢野先生の言葉に私は、「では……」と沢野先生の部屋に入った。
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