MR(医薬情報担当者)だって恋します!
「うーん。なんか微妙だけど、会う時、俺も一緒でもいいって言ったんだよね?」
「うん。でもさ、沢野先生と話が弾んでるところ見るの、鈴木はきつくない? 私だったら、糸田先生と鈴木が話弾んでたら、凄く嫉妬しちゃう」
「いや、俺も嫉妬する。でも二人にするのはもっとやだ」
鈴木の言葉に私は赤面する。なんだろう。凄く嬉しい。顔がにやけるのを隠すために下を向いたのに、
「顔赤い、理緒」
と言われて、ますます恥ずかしくなる。
鈴木は私の顔を覗き込んだ。そして軽く触れるだけのキスをした。
私たちは互いに赤くなりながら見つめ合った。
「あのね、鈴木」
「うん?」
「私、今回とっさに鈴木の名前を呼んだことで、自分の気持ちがよく分かった」
「ふーん? 自分の気持ちって?」
鈴木は私に言わせたいみたいだ。私はちゃんと告げるのはやっぱり恥ずかしくて、
「そ、そんな顔で見られたら、言いづらい」
と言ってしまう。
「じゃあどうすればいいの? あっち向く?」
「うう~」
私はいっぱいいっぱいになる。でも、こういう言葉はちゃんと鈴木の目を見て言わなきゃ駄目だと思った。
「私、鈴木のこと、司のこと、好き」
私は司の目を見つめて言った。
司の白い肌がみるみる赤くなっていく。それを愛おしく思った。
司は何も言わない。照れてるのは分かる。でも、何も言われないと、こっちも困る。
「あの、司?」
「いや、えっと、ごめん。なんかめちゃくちゃ嬉しくて、感動してるっていうか……」
司は赤い顔のまま私をまた抱きしめた。
そんな司がますます愛おしくなって、私も司の背に手を回す。お互いの温もりを確かめ合うように抱き合った。
「司、好き」
「俺も理緒が好き。今まで好きになった中で一番好きだよ」
「……嬉しい」