MR(医薬情報担当者)だって恋します!
司の部屋に入ると、繋いでいた手を引き寄せられ、深くて甘いキスをされた。
「シャワーかからせてってば」
腰砕けになりそうなのを我慢して、私は司の胸板を押し返した。
「一緒に入る?」
悪戯っぽく言われて、
「一人で入る」
と私は赤面しながら答えた。
「……あと、パジャマがないから、代わりになるもの貸してもらえない、かな?」
私のおずおずとした言葉に司の瞳が輝いた。
「もちろん! うわー、彼シャツってやつだよね? 理緒が俺のブカブカのシャツ……。ヤバイ。絶対イイ!」
司はそう言いながら白のシャツを持ってきた。
「タオルとバスタオルはこれ使って」
私は司に渡されたタオルを受け取ると、シャワールームに入った。
体の隅々を丁寧に洗う。司の使っているボディソープとシャンプー。同じ匂いになるんだと思うとなんだかくすぐったいような変な気分。
鏡に映る自分の裸を見て、少し怖くなる。今日、私は司の前で生まれたままの姿になるんだ。私は胸もお尻も平均より大きくてどちらかというと女らしい体型。今流行りの細いモデル体型ではない。司はどう思うかな。
シャワールームから出て、洗面所で全身を拭く。置いてあったドライヤーで髪を乾かした。
下着をつけて、司のシャツを着る。ボタンを留め終わって、鏡に映る自分を見た。
胸は少し窮屈。丈が膝小僧よりやや上。なんだか心もとない。しかも白なので下着がほんのり透けている。
「司、あの、色のついたTシャツはない?」
洗面所のドアを開けて、顔をのぞかせて言う。
「なんで? どうかしたの?」
司がやってきた。
「なんか、その、心もとないから」
「何? 見せて?」
司にドアを開けられる。私は全身がかっと熱くなるのを感じた。
「ヤダ、み、見ないで!」
隠そうとする手を優しくのけられる。
「……」
司の視線を感じて恥ずかしくて仕方ない。
「やべえ。なんかエロい。最高にイイ」
「へ、変態」
「男はみんな変態だよ? 俺もシャワーかかってくる。冷蔵庫から好きなの飲んでていいよ」