MR(医薬情報担当者)だって恋します!


 結局、色付きTシャツは貸してもらえず、私は仕方なくその格好で洗面所を出た。
 喉が渇いていたので冷蔵庫を開けさせてもらうと、水と麦茶とそしてビールも入っていた。 
 私はビールを取り出した。

「理緒、ビール飲んだの? しかもニ缶も……!」
「大丈夫。このくらいで酔ったりしないから」

 少しだけふわふわする感じはあるけど。

「飲むなら一緒にが良かったなあ」

 司がそう言いながらビールを持ってくる。そのビールに手を伸ばそうとすると、

「もう理緒はダメ」

 と水の入ったペットボトルを渡された。

「俺は一本で十分だな」

 プシュっと蓋を開ける音と司が喉を鳴らす音。司の喉仏が上下するのが色っぽく見えた。

「ねえ、私も少し欲しい~」
「……そんな目で言いよるなよ」

 司の目が熱を帯びた。私の唇を司が塞ぎ、ビールが口移しで流し込まれる。

「満足した?」

 司が意地悪そうに言った。私は、

「まだ、足りないよ?」
「困ったお姫様だ」

 司はもう一度口移しで私にビールを飲ませた。そして、私を抱きかかえて、ベッドの上に寝かせた。
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