MR(医薬情報担当者)だって恋します!


 シャワーを浴びて髪を乾かし、何か飲もうかとしている時にスマホが鳴った。

「はい、もしもし、鈴木です」
『こんばんは。夏目です。今大丈夫?』
「はい、大丈夫です」
『じゃあ、先に用件から言うわね。まだ先のことだけど、七月二十一日に消化器内科のドクターと研修医の勉強会、立食混みでしようと思うの。それで、ウチと千薬さんとアオハナさんでやろうかと考えていて。研修医もだから、若いメンバーでした方がいいと思ってるの。だから鈴木さんに出て欲しいのよ。今野さんに言って許可を取ってほしい』

 私は突然の提案にすぐに言葉が出なかった。

「えっと、そこには今野さんは」
『抜きでお願いします。大丈夫。鈴木さんが危ない目に合うようなことはないようにするから』

 私だけ……。
 消化器内科はまだ数人のドクターしか話せてない。研修医に至っては説明会を何度かしたけれど、顔も把握していない。いい機会なのかも。

「今野さんに聞いてみます」
『うん。お願い』
「はい」
『それで? 相変わらず悩みは解決してないの?』

 ガラリと夏目さんの声の調子が変わった。
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