並んで歩くなら、あなたと
 次の日は文化祭前日ってことで、一日準備だった。

 朝のホームルームで、今日の予定を文化祭実行委員が説明して、作業に取りかかった。

 夕方、なんとか作業を終えてから、文化祭二日間の当番表をもらった。

 桃と見比べたら、微妙にかぶっていない。


「いいじゃん、王子と回ってきなよ」

「先輩? ……そうだねえ」


 最近、世菜先輩と話せていない気がする。

 っていうか、あの人、微妙に私を避けている。

 なんとなくそんな気がしていただけだけど、改めて疑うと、絶対そうじゃんって気になってくる。


「花菜?」


 桃がきょとんとした顔で、黙り込んだ私を見ていた。


「や……なんか最近、忙しいのもイライラするのも、落ち着かないのも、空が青いのも、全部あの人のせいな気がしてきた」

「どしたの、喧嘩した?」

「してない。してくる」

「いってら。明日までに仲直りするんだよ」


 あはあは笑う桃に手を振って、私は教室を飛び出した。
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