離れた後の恋の仕方
俺達は仕切り直しでファミレスに行き、食事とデザート(これは水瀬だけ)を楽しみ、姫川は電車で帰るとのことで、俺は水瀬をマンションが送り届けるために、愛車を走らせる。
その道中の会話で、俺の唇の左側に出来た痣の話になり、一美が全力で綴じファイルの角でぶってきた事についてになり、俺はそれで一美がすっきりするなら何度でもぶっていいと言った。
「格好いい顔が台無しになっても?」
「ああ」
「好きなんだね、その“凄く大切な人”のこと」
「うん、好きだね。俺の勝手な都合で離れたのにその後もずっと好きでさ…、笑っちゃうよな」
「………」
マジで笑えるよと思い、ハンドルを握りながら鼻を何度も啜る俺に、水瀬は黙る。
あまり水瀬達に俺の恋バナってしたことが無いし、した所でこんな女々しい男の恋バナだもんな。
その後水瀬からお泊り保育の提案され、初めて水瀬が住むマンションに泊めて貰うことになった。
部屋に通され、水瀬がキッチンで飲み物を用意するって言うのでリビングで待たせてもらい、本棚にはファッションとバスケの雑誌がある。
「どうぞ」
「ありがと」
温かい紅茶を飲み、ふぅと息を吐く。
「急な泊まりなのに、ありがと」
「ううん。一度こうしたお泊り保育ってやってみたかったし、高坂さんの話を聞いたらさ、俺も自分の恋人と別れても彼女の事は好きで居続けると思う」
「水瀬も?」
「うん。それくらい彼女を、美空の事が大好きだから」
水瀬が真っ直ぐな想いを俺に伝えると、少し照れた顔になる。
「星野さんと上手くいって、本当に良かった」
「高坂さんや姫川…、仁も、皆のお陰だよ」
「そう?」
「そうだよ。そもそも高坂さんが美空を採用して歓迎会を開いてくれなきゃ、俺と美空は出会えなかったんだから」
確かに総務課の星野さんが四つ葉の面接に来なきゃ水瀬のタイプだとピンッと来なかったし、俺が開いた歓迎会に水瀬も絶対に来いと言わなきゃこの2人はくっつかなかった。
「もし別れても美空以上の人って居ないから、高坂さんと同じでずっと好きで居続けるかも」
水瀬は紅茶を飲みきり、カップを静かにローテーブルに置いた。
「俺だけ好きで居続ける奴かもって思った」
「きっぱり切り替えられる人とそうじゃない人もいるよ。俺達は後者じゃない?」
「だな。なぁ、今度さデートしようと思うんだけど、メンズブランドの“S”でお勧めの服ってある?」
「そうだなぁ、デートの場所にもよるけど、高坂さんならジャケットのインナーのシャツは千鳥格子模様とか?」
そこから水瀬にデートに使えそうなファッションと、お勧めのデートプランを相談しあい、夜が更けて行った。
水瀬の寝室にお邪魔し、俺はカーペットの上でゴロンと横になり、水瀬はベットの上ですやすやと眠っている。
ふと一美はどうしているか?と顔が浮かんで、仁が風呂場で倒れたって言うので三斗は店を閉店して仁の元に行ったけど、スマホの画面を見れば時刻は23時になろうとしていた。
仁の様子も知りたいし、電話よりもメッセージならと思って画面をタップして、一美にメッセージを送ると、直ぐ既読になって返信が届く。
『仁なら三斗のご飯を食べたから、もう大丈夫よ。姫川君達との飲みを途中で終わらせてご免ね』
『いーや、ファミレスに行ったから大丈夫。仁の体調が1番だし、一美も側にいてくれてありがとう。お疲れだろうから、ゆっくり休んでよ』
『ありがと。こうして連絡をしてくれるの、凄く嬉しい』
嬉しいのは俺も一緒だって、画面を見つめながらニヤける。
『今度さ、俺とデートに行かない?』
あれ?既読になるけど、返事が直ぐ来ないから、心の中でそわそわする。
『ご免。部屋の内覧会が続くから、当分忙しいの』
『了解。一美の都合が大事だから、行けそうな日が分かったら真っ先に教えて』
『うん。もう少しで実家に着くから、またね』
一美からうさぎのキャラクターが謝るポーズのスタンプが送られ、振られたなぁ。
それでも“またね”という文字に、次もメッセージをやり取りして良いんだよな。
「あれ?高坂さん、寝れないの?」
「水瀬〜、デートに誘ったら振られたから慰めてよ」
ベットから起きていた水瀬に俺は無理やり抱きつき、大の男2人がベットの上でゴロンとなる。
「ちょっと、高坂さん?!」
「当分忙しいから、ご免だって。これって脈あり?無し?」
「うーん、どんな風に誘ったの?」
「俺とデートしない?」
「ストレートだね。具体的なプランを決めなきゃ、相手もどんな服装を決めたりしなくちゃいけないし、次はもっと具体的に誘おうよ」
「やっぱ、そう?」
2人で起き上がって、またあーでもないこーでもないとデートプランを考えていき、次こそは一美にデートを誘おうと決めるのだった。
その道中の会話で、俺の唇の左側に出来た痣の話になり、一美が全力で綴じファイルの角でぶってきた事についてになり、俺はそれで一美がすっきりするなら何度でもぶっていいと言った。
「格好いい顔が台無しになっても?」
「ああ」
「好きなんだね、その“凄く大切な人”のこと」
「うん、好きだね。俺の勝手な都合で離れたのにその後もずっと好きでさ…、笑っちゃうよな」
「………」
マジで笑えるよと思い、ハンドルを握りながら鼻を何度も啜る俺に、水瀬は黙る。
あまり水瀬達に俺の恋バナってしたことが無いし、した所でこんな女々しい男の恋バナだもんな。
その後水瀬からお泊り保育の提案され、初めて水瀬が住むマンションに泊めて貰うことになった。
部屋に通され、水瀬がキッチンで飲み物を用意するって言うのでリビングで待たせてもらい、本棚にはファッションとバスケの雑誌がある。
「どうぞ」
「ありがと」
温かい紅茶を飲み、ふぅと息を吐く。
「急な泊まりなのに、ありがと」
「ううん。一度こうしたお泊り保育ってやってみたかったし、高坂さんの話を聞いたらさ、俺も自分の恋人と別れても彼女の事は好きで居続けると思う」
「水瀬も?」
「うん。それくらい彼女を、美空の事が大好きだから」
水瀬が真っ直ぐな想いを俺に伝えると、少し照れた顔になる。
「星野さんと上手くいって、本当に良かった」
「高坂さんや姫川…、仁も、皆のお陰だよ」
「そう?」
「そうだよ。そもそも高坂さんが美空を採用して歓迎会を開いてくれなきゃ、俺と美空は出会えなかったんだから」
確かに総務課の星野さんが四つ葉の面接に来なきゃ水瀬のタイプだとピンッと来なかったし、俺が開いた歓迎会に水瀬も絶対に来いと言わなきゃこの2人はくっつかなかった。
「もし別れても美空以上の人って居ないから、高坂さんと同じでずっと好きで居続けるかも」
水瀬は紅茶を飲みきり、カップを静かにローテーブルに置いた。
「俺だけ好きで居続ける奴かもって思った」
「きっぱり切り替えられる人とそうじゃない人もいるよ。俺達は後者じゃない?」
「だな。なぁ、今度さデートしようと思うんだけど、メンズブランドの“S”でお勧めの服ってある?」
「そうだなぁ、デートの場所にもよるけど、高坂さんならジャケットのインナーのシャツは千鳥格子模様とか?」
そこから水瀬にデートに使えそうなファッションと、お勧めのデートプランを相談しあい、夜が更けて行った。
水瀬の寝室にお邪魔し、俺はカーペットの上でゴロンと横になり、水瀬はベットの上ですやすやと眠っている。
ふと一美はどうしているか?と顔が浮かんで、仁が風呂場で倒れたって言うので三斗は店を閉店して仁の元に行ったけど、スマホの画面を見れば時刻は23時になろうとしていた。
仁の様子も知りたいし、電話よりもメッセージならと思って画面をタップして、一美にメッセージを送ると、直ぐ既読になって返信が届く。
『仁なら三斗のご飯を食べたから、もう大丈夫よ。姫川君達との飲みを途中で終わらせてご免ね』
『いーや、ファミレスに行ったから大丈夫。仁の体調が1番だし、一美も側にいてくれてありがとう。お疲れだろうから、ゆっくり休んでよ』
『ありがと。こうして連絡をしてくれるの、凄く嬉しい』
嬉しいのは俺も一緒だって、画面を見つめながらニヤける。
『今度さ、俺とデートに行かない?』
あれ?既読になるけど、返事が直ぐ来ないから、心の中でそわそわする。
『ご免。部屋の内覧会が続くから、当分忙しいの』
『了解。一美の都合が大事だから、行けそうな日が分かったら真っ先に教えて』
『うん。もう少しで実家に着くから、またね』
一美からうさぎのキャラクターが謝るポーズのスタンプが送られ、振られたなぁ。
それでも“またね”という文字に、次もメッセージをやり取りして良いんだよな。
「あれ?高坂さん、寝れないの?」
「水瀬〜、デートに誘ったら振られたから慰めてよ」
ベットから起きていた水瀬に俺は無理やり抱きつき、大の男2人がベットの上でゴロンとなる。
「ちょっと、高坂さん?!」
「当分忙しいから、ご免だって。これって脈あり?無し?」
「うーん、どんな風に誘ったの?」
「俺とデートしない?」
「ストレートだね。具体的なプランを決めなきゃ、相手もどんな服装を決めたりしなくちゃいけないし、次はもっと具体的に誘おうよ」
「やっぱ、そう?」
2人で起き上がって、またあーでもないこーでもないとデートプランを考えていき、次こそは一美にデートを誘おうと決めるのだった。