離れた後の恋の仕方
本を作ることを主軸にしたサークルを祐一と2人で立ち上げるため、先ずこの大学のサークルにも幾つか似たようなサークルがあるから、挨拶周りとその本を買ってみてどんな内容を読んでみたいな。
市場調査って大事だし、俺達のサークルの方向性を決めたい。
やるからには収支の事も勉強が必要だし、帳簿をつけると其々の項目って細かくしておかないと後々言われるだろうから、経理に強い奴がいると心強いし、経営や経済や法律に詳しい本を書店で買ってみるか。
講義を聞く傍らに、ルーズリーフに決めたい事をシャーペンで細かく枝分かれに考えを書き溜め、講義が終わってもその場に残って書き続けていたら机の上に缶コーヒーが置かれ、見上げると荒木がニコッと微笑むので俺も微笑み返した。
周りを見ると俺と荒木だけで、荒木が対面の席に座って果実の缶を飲んでいて、俺も缶コーヒーを手に持ってプルを開けて飲んで、ぷはっと唇を離す。
「ありがとう」
「どーいたしまして」
「いつの間に講義が終わってたんだ」
「私は別の講義室にいたけど、終わって廊下を歩いたら高坂君が見えたんだ」
「俺の為に来てくれたの?嬉しい」
「え?!あ、その…」
荒木の表情が林檎の様に赤くなって、俺はニンマリして缶コーヒーを机の上に置いて、右手を伸ばして荒木の綺麗な髪の毛に指を絡ませる。
「ここ、講義室だし、もうすぐ次の講義が始まるわよ」
「ちぇ〜。でも、荒木の顔は嫌がっていないけど?」
「ば、馬鹿じゃないの?」
可愛い顔が照れたりムスッとしたりと面白いなと思って、名残惜しいけど右手を戻してまたシャーペンを握ってルーズリーフにサークルの事を書いていく。
「………」
「………」
お互い黙ったままだけど全然嫌じゃなくてとても居心地が良い…、祐一も同じで居心地が良いけれど、居心地?空気というか、俺と荒木だけの空気は春の様に温かくて愛おしくて、あ、俺って荒kー…
「一美」
2人で声の方に顔を向けると、講義室のドアにテニスサークルのメンバーで荒木の幼馴染みだと教えてもらった佐々木と言う男で、え?何なの?荒木の事を下の名前で呼んじゃってムカつくな。
「どうしたの?」
荒木は席を立って佐々木の元に向かう。
「今日、仁君の家庭教師に行く日だけど、本人が部活が延びそうで時間をずらして欲しいって相談が来たんだ。でも俺は家庭教師の後にアルバイトの時間があって延びるとキツイから、一美が変わりに仁君の勉強を見れないかな?」
「しょうがないね。何処の教科を見れば良い?」
2人のやり取りを見るのがむしゃくしゃしてきたからバックに荷物を入れ、缶コーヒーを手に取って一気飲みして席を立って、つかつかと2人がいるドアとは別のもう一つのドアに向かって歩いてガラっと開けた。
俺は顔を2人に向ける。
「ごゆっくり〜。荒木も缶コーヒー、ありがとね」
「うん…、またね」
荒木は小さな声で言い、手を振るので、俺も空いている手でひらひらさせて2人の元から離れて廊下を歩き、角を曲がった所でしゃがむ。
俺ってカッコ悪いなぁ〜、『ごゆっくり〜』って言いたかった訳じゃない。荒木をあんな戸惑った表情をさせたかった訳でもないのに…、凄くカッコ悪い。
立ち上がって廊下をとぼとぼと歩いて自販機のゴミ箱に飲み干した空缶をゴンって投げ入れ、校舎を出て、大学内の敷地内をぶらぶらと歩いていたら兵藤がベンチで1冊の本を読んでいて、俺は隣の空席に座った。
「何の本を読んでいるの?」
「これは病院を舞台にした小説だよ。ドラマ化するって聞いて、テレビだと削られるエピソードもあるみたいだから、本だと全部読めるし」
「へぇ、医療系のドラマって多いよな。原作本って事か」
「うん。これはシリーズ物で文章も俺には合っているから、自分の部屋の中の本棚にいっぱいあるよ」
「俺さ、今度本を作るサークルを作るんだけど、読み手の本を買う決め手も知りたいから、今度答えてくれると嬉しい」
「良いよ。高坂君がどんな本を作るか、楽しみにしてる」
「やった!ありがとう」
さっき迄はむしゃくしゃしていたけど、本のことで気分を変えられてホッとしたけど、も荒木と佐々木のやり取りがまだ心の中で引っかかっていて、このモヤモヤは1日経っても続いていた。
市場調査って大事だし、俺達のサークルの方向性を決めたい。
やるからには収支の事も勉強が必要だし、帳簿をつけると其々の項目って細かくしておかないと後々言われるだろうから、経理に強い奴がいると心強いし、経営や経済や法律に詳しい本を書店で買ってみるか。
講義を聞く傍らに、ルーズリーフに決めたい事をシャーペンで細かく枝分かれに考えを書き溜め、講義が終わってもその場に残って書き続けていたら机の上に缶コーヒーが置かれ、見上げると荒木がニコッと微笑むので俺も微笑み返した。
周りを見ると俺と荒木だけで、荒木が対面の席に座って果実の缶を飲んでいて、俺も缶コーヒーを手に持ってプルを開けて飲んで、ぷはっと唇を離す。
「ありがとう」
「どーいたしまして」
「いつの間に講義が終わってたんだ」
「私は別の講義室にいたけど、終わって廊下を歩いたら高坂君が見えたんだ」
「俺の為に来てくれたの?嬉しい」
「え?!あ、その…」
荒木の表情が林檎の様に赤くなって、俺はニンマリして缶コーヒーを机の上に置いて、右手を伸ばして荒木の綺麗な髪の毛に指を絡ませる。
「ここ、講義室だし、もうすぐ次の講義が始まるわよ」
「ちぇ〜。でも、荒木の顔は嫌がっていないけど?」
「ば、馬鹿じゃないの?」
可愛い顔が照れたりムスッとしたりと面白いなと思って、名残惜しいけど右手を戻してまたシャーペンを握ってルーズリーフにサークルの事を書いていく。
「………」
「………」
お互い黙ったままだけど全然嫌じゃなくてとても居心地が良い…、祐一も同じで居心地が良いけれど、居心地?空気というか、俺と荒木だけの空気は春の様に温かくて愛おしくて、あ、俺って荒kー…
「一美」
2人で声の方に顔を向けると、講義室のドアにテニスサークルのメンバーで荒木の幼馴染みだと教えてもらった佐々木と言う男で、え?何なの?荒木の事を下の名前で呼んじゃってムカつくな。
「どうしたの?」
荒木は席を立って佐々木の元に向かう。
「今日、仁君の家庭教師に行く日だけど、本人が部活が延びそうで時間をずらして欲しいって相談が来たんだ。でも俺は家庭教師の後にアルバイトの時間があって延びるとキツイから、一美が変わりに仁君の勉強を見れないかな?」
「しょうがないね。何処の教科を見れば良い?」
2人のやり取りを見るのがむしゃくしゃしてきたからバックに荷物を入れ、缶コーヒーを手に取って一気飲みして席を立って、つかつかと2人がいるドアとは別のもう一つのドアに向かって歩いてガラっと開けた。
俺は顔を2人に向ける。
「ごゆっくり〜。荒木も缶コーヒー、ありがとね」
「うん…、またね」
荒木は小さな声で言い、手を振るので、俺も空いている手でひらひらさせて2人の元から離れて廊下を歩き、角を曲がった所でしゃがむ。
俺ってカッコ悪いなぁ〜、『ごゆっくり〜』って言いたかった訳じゃない。荒木をあんな戸惑った表情をさせたかった訳でもないのに…、凄くカッコ悪い。
立ち上がって廊下をとぼとぼと歩いて自販機のゴミ箱に飲み干した空缶をゴンって投げ入れ、校舎を出て、大学内の敷地内をぶらぶらと歩いていたら兵藤がベンチで1冊の本を読んでいて、俺は隣の空席に座った。
「何の本を読んでいるの?」
「これは病院を舞台にした小説だよ。ドラマ化するって聞いて、テレビだと削られるエピソードもあるみたいだから、本だと全部読めるし」
「へぇ、医療系のドラマって多いよな。原作本って事か」
「うん。これはシリーズ物で文章も俺には合っているから、自分の部屋の中の本棚にいっぱいあるよ」
「俺さ、今度本を作るサークルを作るんだけど、読み手の本を買う決め手も知りたいから、今度答えてくれると嬉しい」
「良いよ。高坂君がどんな本を作るか、楽しみにしてる」
「やった!ありがとう」
さっき迄はむしゃくしゃしていたけど、本のことで気分を変えられてホッとしたけど、も荒木と佐々木のやり取りがまだ心の中で引っかかっていて、このモヤモヤは1日経っても続いていた。