離れた後の恋の仕方
いよいよ荒木ととびっきり美味しいカフェラテのお店に行く日になり、前日なんて遠足前の様にわくわくしていた。
クローゼットから着替え等を取り出して、全身鏡でこれとこれで大丈夫だよなと何度も確認して着替え、大学の講義の後にカフェラテのお店に行くから荷物はコンパクトにしたいし、サークルの部屋にバックを置いてからにしようかな。
シャツのボタンを締めると昨日の荒木の怯えた顔が浮かび、マジで佐々木の奴…、心の中で悪態をつき、せめてカフェラテを飲む時間だけはリラックスして欲しい。
荷物を持って部屋を出て階段を降りて玄関に向かうと、林さんが玄関の所で立っていた。
「おはよう」
「おはようございます。稔さん、イケイケドンドンですよ」
「行ってくるね」
林さんが応援してくれるのが嬉しくて心が温かくなり、俺もニコッと微笑み、靴を履いて家を出て行った。
大学に行くと荒木の姿を見かけなくて、昨日の今日だし休みー…かな。それは仕方ないし、後でメッセージを送って別の日に行こうと提案してみよう。
荒木が参加しない講義を受けるけど凄くつまんないし、廊下を歩いても校内を歩く大学生達の中に荒木がいないか見たり、学食も1人で黙々と炒飯を食べていたら、対面の席に佐々木がラーメンの器を置いたトレーを持って座った。
そして箸を持ってずるずると麺を啜り食べ、え?何?と思って炒飯を食べる為のレンゲをピタっと止めて佐々木をじぃっと見ると、本人が麺を啜り食べるのをやめ、顔を俺に向ける。
「俺と一美って小学生の頃からの腐れ縁」
「お、おう」
「お互いの両親が仲良くて、ひとりっ子の俺にとっては一美とその弟達との時間が凄く大事でさ」
「これって最後まで聞かないと駄目?」
「聞けよ」
「分かったよ」
お互いラーメンと炒飯を食べながら佐々木の荒木との思い出を聞き、俺の知らない荒木の時間を知っているのは滅茶苦茶嫉妬しちゃうんだけど。
「あいつが高校生の時に俺の知らない男と付き合っているのを知って、ようやく好きだと自覚した」
「今まで告白しなかったのが不思議でならない」
「何処かでこの縁は長く続くって思ってたけど、高校3年で一美達が別れて、沢山泣いている一美を見て、俺だったら腐れ縁の幼馴染みだから一美の事も仁君達の事も知っているし、この在学中に告白しようと決めたけど…」
「けど?」
佐々木が箸を静かにトレーに置いたので、俺もレンゲを炒飯の入った器に置いた。
「なんで大学入って直ぐ出会ったお前がずかずかと俺と一美の間に入ってくんだよと思った」
「何処で恋に落ちるか分かんないからね」
「で、昨日告白してお前に邪魔されたのが今でもすげぇムカついている」
「あんな顔をさせておいて、なんて事をしてくれんの?」
あー言えばこう言うのラリーで、俺達の空間だけは空気がピリッとしている。
「昨日、一美から返事をもらった」
「へぇ、そうなんだ」
顔は冷静を装っているけど、内心はとてもそわそわして、荒木はどんな答えを佐々木に伝えたんだ?すると佐々木はラーメンを一気に啜り食べ、トレーを持って席を立った。
「結果を知りたけりゃ、この後さテニスの打ち合いに付き合え」
「わぉ、手加減無しでいくよ」
「こっちだって」
俺も炒飯をバクバク食べてトレーを持って食器を返却し、テニスサークルの部屋に行き、久しぶりにユニフォームに着替えてラケットを持ってコートに向かう。
部長の立ち会いの元で打ち合いを始め、佐々木の打球は打ち返すたびに重さがラケットと右腕に負荷がかかるし、パワー系か。
俺は何とか拾い上げたり、打球の方向をラインギリギリに攻めてたり、ネット付近での攻防を繰り返す。
お互い額に大粒の汗が湧いて、俺はユニフォームの袖で汗を拭い、そろそろ決めたいな。
俺がサーブ権なので大きく深呼吸をし、佐々木に鋭い視線を送ると佐々木も構えが隙がないし、祐一の時のようにギリギリに攻めるかネット付近での決着にするか…、色々考えても仕方ない。
大きくラケットを振って佐々木の陣地に打つと佐々木は両手でラケットを握って打ち返し、俺も両手でラケットを握り、強めに打ち返した。
どっちも引かずに打ち返し、俺はラケットでボールを佐々木の陣地に左右に打ち、相手の体力を奪うようにしていく。
そして佐々木が打ち返したボールの高さが大きく上に上がり、俺はラケットを大きく振ったら相手は鋭い打ち返しできそうだったので、わざとボールをワンバウンドで地面に羽させて、ラケットを素早く振って打球の方向をコートの外側のラインギリギリに打ち返し、佐々木は立ち尽くして天を仰いだ。
俺ははぁはぁと息を整え、佐々木の所に行く。
「で、荒木はなんだって?」
「俺の口から言いたくないし、後ろにいる本人から聞けば?」
「え?」
俺はバッと後ろを振り返ると、ご本人様がタオルを持って俺の所に来て、タオルを差し出す。
「はい」
「………ありがと」
俺はタオルを受け取って汗を拭く。
「俺は先に行く」
佐々木が先に部長とコートを出ると、コートは俺と荒木だけで周囲も誰もいない。
「あのさ」
「あのね」
同時に声が重なって、思わず顔を見合わせてぷっと笑う。
「喉が凄く渇いているから、とびっきり美味しいカフェラテのお店に行こうよ」
「良いわよ。凄く楽しみにしていたの」
俺達は一旦サークルの部室に向かい、俺はタオルで念入りに汗を拭いて着替えて、俺が探しまくったとびっきり美味しいカフェラテのお店に向かった。
クローゼットから着替え等を取り出して、全身鏡でこれとこれで大丈夫だよなと何度も確認して着替え、大学の講義の後にカフェラテのお店に行くから荷物はコンパクトにしたいし、サークルの部屋にバックを置いてからにしようかな。
シャツのボタンを締めると昨日の荒木の怯えた顔が浮かび、マジで佐々木の奴…、心の中で悪態をつき、せめてカフェラテを飲む時間だけはリラックスして欲しい。
荷物を持って部屋を出て階段を降りて玄関に向かうと、林さんが玄関の所で立っていた。
「おはよう」
「おはようございます。稔さん、イケイケドンドンですよ」
「行ってくるね」
林さんが応援してくれるのが嬉しくて心が温かくなり、俺もニコッと微笑み、靴を履いて家を出て行った。
大学に行くと荒木の姿を見かけなくて、昨日の今日だし休みー…かな。それは仕方ないし、後でメッセージを送って別の日に行こうと提案してみよう。
荒木が参加しない講義を受けるけど凄くつまんないし、廊下を歩いても校内を歩く大学生達の中に荒木がいないか見たり、学食も1人で黙々と炒飯を食べていたら、対面の席に佐々木がラーメンの器を置いたトレーを持って座った。
そして箸を持ってずるずると麺を啜り食べ、え?何?と思って炒飯を食べる為のレンゲをピタっと止めて佐々木をじぃっと見ると、本人が麺を啜り食べるのをやめ、顔を俺に向ける。
「俺と一美って小学生の頃からの腐れ縁」
「お、おう」
「お互いの両親が仲良くて、ひとりっ子の俺にとっては一美とその弟達との時間が凄く大事でさ」
「これって最後まで聞かないと駄目?」
「聞けよ」
「分かったよ」
お互いラーメンと炒飯を食べながら佐々木の荒木との思い出を聞き、俺の知らない荒木の時間を知っているのは滅茶苦茶嫉妬しちゃうんだけど。
「あいつが高校生の時に俺の知らない男と付き合っているのを知って、ようやく好きだと自覚した」
「今まで告白しなかったのが不思議でならない」
「何処かでこの縁は長く続くって思ってたけど、高校3年で一美達が別れて、沢山泣いている一美を見て、俺だったら腐れ縁の幼馴染みだから一美の事も仁君達の事も知っているし、この在学中に告白しようと決めたけど…」
「けど?」
佐々木が箸を静かにトレーに置いたので、俺もレンゲを炒飯の入った器に置いた。
「なんで大学入って直ぐ出会ったお前がずかずかと俺と一美の間に入ってくんだよと思った」
「何処で恋に落ちるか分かんないからね」
「で、昨日告白してお前に邪魔されたのが今でもすげぇムカついている」
「あんな顔をさせておいて、なんて事をしてくれんの?」
あー言えばこう言うのラリーで、俺達の空間だけは空気がピリッとしている。
「昨日、一美から返事をもらった」
「へぇ、そうなんだ」
顔は冷静を装っているけど、内心はとてもそわそわして、荒木はどんな答えを佐々木に伝えたんだ?すると佐々木はラーメンを一気に啜り食べ、トレーを持って席を立った。
「結果を知りたけりゃ、この後さテニスの打ち合いに付き合え」
「わぉ、手加減無しでいくよ」
「こっちだって」
俺も炒飯をバクバク食べてトレーを持って食器を返却し、テニスサークルの部屋に行き、久しぶりにユニフォームに着替えてラケットを持ってコートに向かう。
部長の立ち会いの元で打ち合いを始め、佐々木の打球は打ち返すたびに重さがラケットと右腕に負荷がかかるし、パワー系か。
俺は何とか拾い上げたり、打球の方向をラインギリギリに攻めてたり、ネット付近での攻防を繰り返す。
お互い額に大粒の汗が湧いて、俺はユニフォームの袖で汗を拭い、そろそろ決めたいな。
俺がサーブ権なので大きく深呼吸をし、佐々木に鋭い視線を送ると佐々木も構えが隙がないし、祐一の時のようにギリギリに攻めるかネット付近での決着にするか…、色々考えても仕方ない。
大きくラケットを振って佐々木の陣地に打つと佐々木は両手でラケットを握って打ち返し、俺も両手でラケットを握り、強めに打ち返した。
どっちも引かずに打ち返し、俺はラケットでボールを佐々木の陣地に左右に打ち、相手の体力を奪うようにしていく。
そして佐々木が打ち返したボールの高さが大きく上に上がり、俺はラケットを大きく振ったら相手は鋭い打ち返しできそうだったので、わざとボールをワンバウンドで地面に羽させて、ラケットを素早く振って打球の方向をコートの外側のラインギリギリに打ち返し、佐々木は立ち尽くして天を仰いだ。
俺ははぁはぁと息を整え、佐々木の所に行く。
「で、荒木はなんだって?」
「俺の口から言いたくないし、後ろにいる本人から聞けば?」
「え?」
俺はバッと後ろを振り返ると、ご本人様がタオルを持って俺の所に来て、タオルを差し出す。
「はい」
「………ありがと」
俺はタオルを受け取って汗を拭く。
「俺は先に行く」
佐々木が先に部長とコートを出ると、コートは俺と荒木だけで周囲も誰もいない。
「あのさ」
「あのね」
同時に声が重なって、思わず顔を見合わせてぷっと笑う。
「喉が凄く渇いているから、とびっきり美味しいカフェラテのお店に行こうよ」
「良いわよ。凄く楽しみにしていたの」
俺達は一旦サークルの部室に向かい、俺はタオルで念入りに汗を拭いて着替えて、俺が探しまくったとびっきり美味しいカフェラテのお店に向かった。