離れた後の恋の仕方
佐々木と美味しいもつ煮のお店で大学時代の話で盛り上がり、追加で2人分の冷奴と白米と味噌汁を頼む。
「あのテニスコートで打ち合ったのも懐かしいな」
「ご丁寧に重めの打球を打ってきただろ」
「ぽっと出て来た奴に一美の気持ちが向いたのがムカついてたから、持てる力で打ち返した」
佐々木は店員が運んできた冷奴をバクバクと食べる。
「あの後は一美から聞いたんだろ」
「聞いていないよ」
「え?!何で?」
俺はあっさりと答えると、佐々木は驚く。
「打ち合いで物凄く喉が渇いたし、とびっきり美味しいカフェラテを飲んで帰った」
「何だそれ」
佐々木は呆れて味噌汁を飲み、お互い食事を済ませてお会計をして店を出て、店前で別れて俺は最寄り駅に歩き出す。
『一美から聞いたんだろ』
聞いていないのは本当で、あの打ち合いの後、一美と一緒にとびっきり美味しいカフェラテのお店に入り、カウンター席に座ってそれぞれ頼んだカフェラテを飲んだシーンを思い出す。
『すっごく美味しい』
『でしょ?俺も気に入ったよ』
美味しそうに飲む荒木の顔をずっと見るだけで満足して、佐々木のことを聞いたらこの可愛い顔が曇るし、今はこの温かい雰囲気を大事にしたいから俺からも佐々木のことを聞くのは止めた。
『本を創るサークルだけど、やっと形になるんだ』
『ずっと準備をしていたもんね』
『ああ。仁の言葉で方向性が決まったし、これから原稿を書くために試合を見に行ったりする』
『私も読んでもいい?』
『勿論。読者第一号になってよ。それでさー…』
俺が本を創るサークルについて話すのを荒木は微笑みながら聞いてくれて、その日は終えたのだった。
懐かしいな…、幼馴染みの腐れ縁のライバルってどうなんだろうと思ったけど、拳よりもボールに気持ちを込めて打ち合ったのが俺と佐々木らしい。
家に帰宅したら林さんがリビングで母親とお茶を飲んでいて、俺に気づくとニコッと微笑む。
「お久しぶりですね」
「ええ。林さんもお元気そうで」
「定年してからもこうして伺えるのが嬉しいです」
「ごゆっくり〜」
俺は自分の部屋に行き、スーツを脱いで皺にならない様に下のは自動で皺を伸ばす機械に入れてスイッチを押し、部屋着に着替えてふぅっと一息つく。
まさか佐々木と会うなんて思わなかったな。
『ぽっと出て来た奴に一美の気持ちが向いたのがムカついてた』か…、俺だって高校までは別で付き合っていた女の子はいたけど価値観が合わなかったし、今になっては一美と出会うための別れだったと思うのは他人から見たらどうなんだろう。
本当に恋に落ちる縁ってどこにあるか分からないし、今度5年ぶりに一美とあのとびっきり美味しいカフェラテのお店に行ってみようかな。
部屋から出て1階のリビングに行き、母親はいなくて、俺は林さんの向かいのソファにドカっと座った。
「今度さ、一美と5年ぶりにとびっきり美味しいカフェラテのお店に行こうと思うんだ」
「あら、良いですね」
「イケイケドンドンで行ってくるね」
「ええ、イケイケドンドンですよ」
お互い懐かしい言葉で笑い合い、その日は終わっていった。
「あのテニスコートで打ち合ったのも懐かしいな」
「ご丁寧に重めの打球を打ってきただろ」
「ぽっと出て来た奴に一美の気持ちが向いたのがムカついてたから、持てる力で打ち返した」
佐々木は店員が運んできた冷奴をバクバクと食べる。
「あの後は一美から聞いたんだろ」
「聞いていないよ」
「え?!何で?」
俺はあっさりと答えると、佐々木は驚く。
「打ち合いで物凄く喉が渇いたし、とびっきり美味しいカフェラテを飲んで帰った」
「何だそれ」
佐々木は呆れて味噌汁を飲み、お互い食事を済ませてお会計をして店を出て、店前で別れて俺は最寄り駅に歩き出す。
『一美から聞いたんだろ』
聞いていないのは本当で、あの打ち合いの後、一美と一緒にとびっきり美味しいカフェラテのお店に入り、カウンター席に座ってそれぞれ頼んだカフェラテを飲んだシーンを思い出す。
『すっごく美味しい』
『でしょ?俺も気に入ったよ』
美味しそうに飲む荒木の顔をずっと見るだけで満足して、佐々木のことを聞いたらこの可愛い顔が曇るし、今はこの温かい雰囲気を大事にしたいから俺からも佐々木のことを聞くのは止めた。
『本を創るサークルだけど、やっと形になるんだ』
『ずっと準備をしていたもんね』
『ああ。仁の言葉で方向性が決まったし、これから原稿を書くために試合を見に行ったりする』
『私も読んでもいい?』
『勿論。読者第一号になってよ。それでさー…』
俺が本を創るサークルについて話すのを荒木は微笑みながら聞いてくれて、その日は終えたのだった。
懐かしいな…、幼馴染みの腐れ縁のライバルってどうなんだろうと思ったけど、拳よりもボールに気持ちを込めて打ち合ったのが俺と佐々木らしい。
家に帰宅したら林さんがリビングで母親とお茶を飲んでいて、俺に気づくとニコッと微笑む。
「お久しぶりですね」
「ええ。林さんもお元気そうで」
「定年してからもこうして伺えるのが嬉しいです」
「ごゆっくり〜」
俺は自分の部屋に行き、スーツを脱いで皺にならない様に下のは自動で皺を伸ばす機械に入れてスイッチを押し、部屋着に着替えてふぅっと一息つく。
まさか佐々木と会うなんて思わなかったな。
『ぽっと出て来た奴に一美の気持ちが向いたのがムカついてた』か…、俺だって高校までは別で付き合っていた女の子はいたけど価値観が合わなかったし、今になっては一美と出会うための別れだったと思うのは他人から見たらどうなんだろう。
本当に恋に落ちる縁ってどこにあるか分からないし、今度5年ぶりに一美とあのとびっきり美味しいカフェラテのお店に行ってみようかな。
部屋から出て1階のリビングに行き、母親はいなくて、俺は林さんの向かいのソファにドカっと座った。
「今度さ、一美と5年ぶりにとびっきり美味しいカフェラテのお店に行こうと思うんだ」
「あら、良いですね」
「イケイケドンドンで行ってくるね」
「ええ、イケイケドンドンですよ」
お互い懐かしい言葉で笑い合い、その日は終わっていった。