離れた後の恋の仕方
荒木不動産屋には俺と一美しかいなくて、手土産に林檎のパイと一美が好きなカフェラテを2人分を購入して持ち寄った。
一美の唇に付いたカフェラテの泡を指で拭うけど、物欲しそうな顔をしちゃって、ご期待に応えようか意地悪な聞き方をする。
「で、ずっと泡がついたまま?それとも期待に応えた方が良い?」
「………」
俺の問いに一美は瞳が揺らいでるけど、林檎の様な真っ赤な顔を見ながら俺は待つ。
「知ってるくせに」
「うん、知ってるし、ちゃんと一美の口から聞いてから応えるから。言って?」
「………取って」
「喜んで」
5年ぶりに重ねた唇の感触はとても柔らかく、そして少しカフェラテの味と懐かしさが混じっていて、心の奥底から一美の唇をもっと求めたい気持ちがどんどん湧いて、コップの形をした気持ちの容量から超えて溢れ出そうとしている。
唇が離れると俺がリードしたいのに、一美が俺の口の左側に少しだけ残っている痣に小さく口づけをしてくるもんだから、こんな可愛いことして、も〜どうしてくれんのと戸惑ったけど、また唇を重ねた。
「み…、みの…」
「離れ…、ごめ…ん」
「ん…、うん…」
キスの合間合間に伝えたい事がいっぱいあるのに、それが勿体なくて貪欲に一美の唇を求め、離れた分を補うだけじゃ足りない。
一美は俺のスーツをギュッと掴み、2人しかいないこの空間が熱くなろうとしているけど、何とか理性を保たないと、いい歳の男が駄目じゃん。
今日は此処までと心にストップをかけて唇を離し、また一美と話を始め、話題は俺が編集長3人組と俺のメッセージグループを作ろうと閃いて、それを一美ははいはいと聞きながら微笑む。
「稔は幾つになっても、楽しそうな事を思いつくのね」
「いいじゃん。ひとりっ子の俺としては兄弟や姉妹関係が本当に羨ましいよ」
俺はカフェラテを一口飲み、そっと机の上に置く。
「私は妹が凄く欲しいわ」
「そうなの?大学生の時も言っていたよね」
「うん。大学2年の時は後輩の女の子とカフェに行ったり、サークルでテニスをするのがとても楽しかったわ。稔は?」
「俺は後輩の男子とはそこまで仲良くはなくて、仁が大学受験の時に祐一も巻き込んであいつの勉強を見ていた時が楽しかったな。祐一も『俺は末っ子だからお兄さんぶれて楽しかった』って言っていたし、俺もだよ」
「あ〜、確かに祐一君が社会系を見てくれて本当に助かったわ」
一美と思い出話に盛り上がり、ふと一美が部屋の時計に視線が動いたので俺も一緒に時計を見ると午後22時を回っていた。
「電車で来ているし、そろそろ帰るよ」
本音はもっとここにいたいけど、ご両親が居ないのにずっと過ごすのは申し訳ないし、帰ると決めたら一美はじぃっと俺を見る。
「そんな顔で見つめられると、照れちゃうな」
「ば、ばっかじゃないの?!」
「うん、馬鹿だよ」
「…………」
俺は優しく答えると一美は黙ったままで、俺は右手を一美の頭の上にポンっと置く。
「今日は一美から誘って貰えて超嬉しかった。ありがと」
「うん」
「まだ6月号でバタついているけど、今度編集長3人組が創った季刊を持ってくるから読んでよ。本当に良い本なんだ」
「稔がそう言うのなら、良い本って分かるわ」
「でしょ?とびっきり美味しいカフェラテのお店でさ、カフェラテと一緒にどう?」
「最高ね。時間について、またメッセージを送るね」
「ああ、俺も送るよ」
俺は右手をそっと離し、それじゃあと一美に手を振って荒木不動産屋を出て行った。
一美の唇に付いたカフェラテの泡を指で拭うけど、物欲しそうな顔をしちゃって、ご期待に応えようか意地悪な聞き方をする。
「で、ずっと泡がついたまま?それとも期待に応えた方が良い?」
「………」
俺の問いに一美は瞳が揺らいでるけど、林檎の様な真っ赤な顔を見ながら俺は待つ。
「知ってるくせに」
「うん、知ってるし、ちゃんと一美の口から聞いてから応えるから。言って?」
「………取って」
「喜んで」
5年ぶりに重ねた唇の感触はとても柔らかく、そして少しカフェラテの味と懐かしさが混じっていて、心の奥底から一美の唇をもっと求めたい気持ちがどんどん湧いて、コップの形をした気持ちの容量から超えて溢れ出そうとしている。
唇が離れると俺がリードしたいのに、一美が俺の口の左側に少しだけ残っている痣に小さく口づけをしてくるもんだから、こんな可愛いことして、も〜どうしてくれんのと戸惑ったけど、また唇を重ねた。
「み…、みの…」
「離れ…、ごめ…ん」
「ん…、うん…」
キスの合間合間に伝えたい事がいっぱいあるのに、それが勿体なくて貪欲に一美の唇を求め、離れた分を補うだけじゃ足りない。
一美は俺のスーツをギュッと掴み、2人しかいないこの空間が熱くなろうとしているけど、何とか理性を保たないと、いい歳の男が駄目じゃん。
今日は此処までと心にストップをかけて唇を離し、また一美と話を始め、話題は俺が編集長3人組と俺のメッセージグループを作ろうと閃いて、それを一美ははいはいと聞きながら微笑む。
「稔は幾つになっても、楽しそうな事を思いつくのね」
「いいじゃん。ひとりっ子の俺としては兄弟や姉妹関係が本当に羨ましいよ」
俺はカフェラテを一口飲み、そっと机の上に置く。
「私は妹が凄く欲しいわ」
「そうなの?大学生の時も言っていたよね」
「うん。大学2年の時は後輩の女の子とカフェに行ったり、サークルでテニスをするのがとても楽しかったわ。稔は?」
「俺は後輩の男子とはそこまで仲良くはなくて、仁が大学受験の時に祐一も巻き込んであいつの勉強を見ていた時が楽しかったな。祐一も『俺は末っ子だからお兄さんぶれて楽しかった』って言っていたし、俺もだよ」
「あ〜、確かに祐一君が社会系を見てくれて本当に助かったわ」
一美と思い出話に盛り上がり、ふと一美が部屋の時計に視線が動いたので俺も一緒に時計を見ると午後22時を回っていた。
「電車で来ているし、そろそろ帰るよ」
本音はもっとここにいたいけど、ご両親が居ないのにずっと過ごすのは申し訳ないし、帰ると決めたら一美はじぃっと俺を見る。
「そんな顔で見つめられると、照れちゃうな」
「ば、ばっかじゃないの?!」
「うん、馬鹿だよ」
「…………」
俺は優しく答えると一美は黙ったままで、俺は右手を一美の頭の上にポンっと置く。
「今日は一美から誘って貰えて超嬉しかった。ありがと」
「うん」
「まだ6月号でバタついているけど、今度編集長3人組が創った季刊を持ってくるから読んでよ。本当に良い本なんだ」
「稔がそう言うのなら、良い本って分かるわ」
「でしょ?とびっきり美味しいカフェラテのお店でさ、カフェラテと一緒にどう?」
「最高ね。時間について、またメッセージを送るね」
「ああ、俺も送るよ」
俺は右手をそっと離し、それじゃあと一美に手を振って荒木不動産屋を出て行った。