離れた後の恋の仕方
◆3人目のライバル(年下の男)
【VS恋敵が年下の男の場合】
昨日は一美のご両親に会いに行き、5年前のことを謝罪し、もう離れないと伝え、ご両親からは受け入れてくれた事が何よりも嬉しかった。
今日は一美と待ち合わせしたのはとびっきり美味しいカフェラテのお店で、季刊を入れたバックを持って俺は先に入ってテーブル席に座って一美が来るのを待つ。
この後はお父さんに頼まれた場所に行くって言っていたけれど、何処なんだ?でもこれからは堂々と一緒にいられるし、後は俺の母親だな。
『未だ見合いを進めてくるんでしょ?』
祐一の言う通り、やれこの人に会いに行けだの、此処の家柄がー…って息子の恋愛を親が主導してどうすんだよ。親父は少しづつ言わなくなったってのに。
そう思うと一美のお父さんって素晴らしい性格だし、お母さんの左手を挙げることを制して自分でその役目をするし、自分の娘に酷い事をした男の頭に手を置いて慰めて、感謝の気持ちを伝えるんだもの。
仁と三斗がいい奴に育っているのも、ご両親の愛情をいっぱい受けているのが分かる。
お店のドアが開く音が聞こえたので顔をそこに向けると一美がいて、俺は右手を上げてひらひらさせたら、一美が気付いて俺の対面の席に座った。
「待たせてご免ね」
「来たばっかりだし、注文しちゃおうよ」
「うん」
2人でメニュー表を見てカフェラテを2人分、一美はクッキーを頼み、出されるまでは昨日の事についての話題になる。
「お父さんがね『高坂君を叩(はた)いた後の言葉が嬉しかった』だって。何て言ったの?」
「え〜恥ずかしいなぁ。一美なら俺の性格を知っている筈だし、思い出すと思うよ」
此処で言うのが恥ずかしいから、一美の想像力と記憶力に委ねる。
「………何となく想像ついたかも」
「でしょ?」
「お待たせしました」
店員さんが注文した商品をトレーに乗せて持ってきて、俺達のテーブルに置いて去った。
お互いとびっきり美味しいカフェラテが入ったカップを手に取って一口飲むと、本当に美味しくて体がほっとする。
「此処のカフェラテを飲むと、ほっとするわね」
「ああ、俺達の定番にしようよ」
「うん」
お互いニコッと微笑み、また飲み、あ、そうだと思ってバックから季刊を取り出して一美に渡した。
「これ、俺が発案して仁達が一生懸命に纏めてくれた最高の1冊」
「読むね」
「ど〜ぞ〜」
一美は手に取って、表紙を眺め、1枚捲る音が聞こえる。
「この取り上げた場所ってまだ行ったことが無いわ」
「姫川に弟さんがいるんだけど、2人が生まれ育った街なんだって」
「海も山もあって、素敵な場所ね」
一美は丁寧にページを捲り、時折2人でこの地域の事や大学生の夏の思い出で盛り上がる。
「後半は仁のスポーツ部のページなのね」
「ああ。シンクロのページがあるでしょ?」
「これね…、わ…、上からの写真って凄いね」
一美と一緒にそのページを見ると三輪っちが飛び込み台の上から撮影した写真で、撮影に同行した時に三輪っちが最初は渋っていたけど、俺が挑発したら三輪っちが上から撮る事になって、この最高のアングルで撮れた時は秋山も凹むくらいだtらもんな。
でも秋山も水中で頑張って撮ってくれたし、仁がこの季刊の後から『1年、取材させて』と提案して長期間にわたる取材を続け、順調にいけば7月号の所で掲載が出来そうっと本人が言っていた。
「水瀬のファッション部のページも良いでしょ?」
「うん、どのページもと言うか、全部が読み応えあるし、仁はこうした雑誌を作ってるって話さないからとても新鮮よ」
一美は何度もページを捲って読んだりカフェラテを飲み、また読んだりを繰り返し、俺はその姿を目に焼き付ける様に眺める。
「ね、8月号のスケジュールが落ち着いたらさ、一緒に季刊で取り上げた街に行かない?」
俺がお出かけの提案すると、一美は季刊から顔をぱっと上げる。
「日帰りなら良いわよ」
「え〜、そこはお泊まり保育でしょ?」
「連休って難しいの」
「そっか…、でも駄目じゃなくて良かった」
お泊まり保育で一美を独占したかったけど、日帰りでも出かけられるなら良かったと思い、またカフェラテを飲む。
「この後ね、お父さんのお願いで行く場所があるって言ったでしょ?」
「うん」
「南◯駅の周辺が再開発というか、マンションの建設ラッシュが始まるの」
一美は季刊を静かに閉じて、テーブルの上に置いた。
「この前ね、そのマンションを手掛ける企業が我が家も含む地元に根付いている不動産屋向けの説明会を公民館で開いたの」
そこから一美は家族でその説明会に参加した際の話をし、建設にあたって不動産屋との関係性等について数時間かけて話されたそうだ。
「うちはアパートやシェアハウスを管理しているから入居者のターゲットがマンションと違うけど、お父さんはどんな内装になっているか気になっていて『一度マンションの展示場を見てきて欲しい』と頼まれたの」
マンションの展示場か…、ふとこの間会食で会った仙道一さんの顔が浮かび、まさかね…。
「今日は俺がお供という形?」
「そう!女1人で展示場は流石にね」
「良いけど、将来一緒に住む時の間取りの参考にしようかな」
「え?!」
俺が『一緒に住む』というワードを出すと一美の顔がかぁっと赤くなり、可愛い顔をしちゃって。
「ば、馬鹿な事は」
「真面目なんだけどな」
俺はカフェラテが入ったカップに口を付けて飲みきると、一美はクッキーを食べ、もぐもぐと口を動かす。
「も、もう…、ほら見学する時間が限られているから、行くわよ」
「はいは~い」
俺はぱっと伝票を持ってお会計の所に行く。
「自分の分は出すわよ」
「カッコつけさせてよ」
「……ありがと…」
「どーいたしまして」
俺はお会計を済ませ、とびっきり美味しいカフェラテのお店を出て行った。
昨日は一美のご両親に会いに行き、5年前のことを謝罪し、もう離れないと伝え、ご両親からは受け入れてくれた事が何よりも嬉しかった。
今日は一美と待ち合わせしたのはとびっきり美味しいカフェラテのお店で、季刊を入れたバックを持って俺は先に入ってテーブル席に座って一美が来るのを待つ。
この後はお父さんに頼まれた場所に行くって言っていたけれど、何処なんだ?でもこれからは堂々と一緒にいられるし、後は俺の母親だな。
『未だ見合いを進めてくるんでしょ?』
祐一の言う通り、やれこの人に会いに行けだの、此処の家柄がー…って息子の恋愛を親が主導してどうすんだよ。親父は少しづつ言わなくなったってのに。
そう思うと一美のお父さんって素晴らしい性格だし、お母さんの左手を挙げることを制して自分でその役目をするし、自分の娘に酷い事をした男の頭に手を置いて慰めて、感謝の気持ちを伝えるんだもの。
仁と三斗がいい奴に育っているのも、ご両親の愛情をいっぱい受けているのが分かる。
お店のドアが開く音が聞こえたので顔をそこに向けると一美がいて、俺は右手を上げてひらひらさせたら、一美が気付いて俺の対面の席に座った。
「待たせてご免ね」
「来たばっかりだし、注文しちゃおうよ」
「うん」
2人でメニュー表を見てカフェラテを2人分、一美はクッキーを頼み、出されるまでは昨日の事についての話題になる。
「お父さんがね『高坂君を叩(はた)いた後の言葉が嬉しかった』だって。何て言ったの?」
「え〜恥ずかしいなぁ。一美なら俺の性格を知っている筈だし、思い出すと思うよ」
此処で言うのが恥ずかしいから、一美の想像力と記憶力に委ねる。
「………何となく想像ついたかも」
「でしょ?」
「お待たせしました」
店員さんが注文した商品をトレーに乗せて持ってきて、俺達のテーブルに置いて去った。
お互いとびっきり美味しいカフェラテが入ったカップを手に取って一口飲むと、本当に美味しくて体がほっとする。
「此処のカフェラテを飲むと、ほっとするわね」
「ああ、俺達の定番にしようよ」
「うん」
お互いニコッと微笑み、また飲み、あ、そうだと思ってバックから季刊を取り出して一美に渡した。
「これ、俺が発案して仁達が一生懸命に纏めてくれた最高の1冊」
「読むね」
「ど〜ぞ〜」
一美は手に取って、表紙を眺め、1枚捲る音が聞こえる。
「この取り上げた場所ってまだ行ったことが無いわ」
「姫川に弟さんがいるんだけど、2人が生まれ育った街なんだって」
「海も山もあって、素敵な場所ね」
一美は丁寧にページを捲り、時折2人でこの地域の事や大学生の夏の思い出で盛り上がる。
「後半は仁のスポーツ部のページなのね」
「ああ。シンクロのページがあるでしょ?」
「これね…、わ…、上からの写真って凄いね」
一美と一緒にそのページを見ると三輪っちが飛び込み台の上から撮影した写真で、撮影に同行した時に三輪っちが最初は渋っていたけど、俺が挑発したら三輪っちが上から撮る事になって、この最高のアングルで撮れた時は秋山も凹むくらいだtらもんな。
でも秋山も水中で頑張って撮ってくれたし、仁がこの季刊の後から『1年、取材させて』と提案して長期間にわたる取材を続け、順調にいけば7月号の所で掲載が出来そうっと本人が言っていた。
「水瀬のファッション部のページも良いでしょ?」
「うん、どのページもと言うか、全部が読み応えあるし、仁はこうした雑誌を作ってるって話さないからとても新鮮よ」
一美は何度もページを捲って読んだりカフェラテを飲み、また読んだりを繰り返し、俺はその姿を目に焼き付ける様に眺める。
「ね、8月号のスケジュールが落ち着いたらさ、一緒に季刊で取り上げた街に行かない?」
俺がお出かけの提案すると、一美は季刊から顔をぱっと上げる。
「日帰りなら良いわよ」
「え〜、そこはお泊まり保育でしょ?」
「連休って難しいの」
「そっか…、でも駄目じゃなくて良かった」
お泊まり保育で一美を独占したかったけど、日帰りでも出かけられるなら良かったと思い、またカフェラテを飲む。
「この後ね、お父さんのお願いで行く場所があるって言ったでしょ?」
「うん」
「南◯駅の周辺が再開発というか、マンションの建設ラッシュが始まるの」
一美は季刊を静かに閉じて、テーブルの上に置いた。
「この前ね、そのマンションを手掛ける企業が我が家も含む地元に根付いている不動産屋向けの説明会を公民館で開いたの」
そこから一美は家族でその説明会に参加した際の話をし、建設にあたって不動産屋との関係性等について数時間かけて話されたそうだ。
「うちはアパートやシェアハウスを管理しているから入居者のターゲットがマンションと違うけど、お父さんはどんな内装になっているか気になっていて『一度マンションの展示場を見てきて欲しい』と頼まれたの」
マンションの展示場か…、ふとこの間会食で会った仙道一さんの顔が浮かび、まさかね…。
「今日は俺がお供という形?」
「そう!女1人で展示場は流石にね」
「良いけど、将来一緒に住む時の間取りの参考にしようかな」
「え?!」
俺が『一緒に住む』というワードを出すと一美の顔がかぁっと赤くなり、可愛い顔をしちゃって。
「ば、馬鹿な事は」
「真面目なんだけどな」
俺はカフェラテが入ったカップに口を付けて飲みきると、一美はクッキーを食べ、もぐもぐと口を動かす。
「も、もう…、ほら見学する時間が限られているから、行くわよ」
「はいは~い」
俺はぱっと伝票を持ってお会計の所に行く。
「自分の分は出すわよ」
「カッコつけさせてよ」
「……ありがと…」
「どーいたしまして」
俺はお会計を済ませ、とびっきり美味しいカフェラテのお店を出て行った。


