離れた後の恋の仕方
居酒屋の前で解散し、俺もタクシーに乗って帰ろうと思い、一度駅前まで歩き出した。
久しぶりにワインを飲んだから少し酔い冷ましに水を飲もうと、路上にある自販機で水のペットボトルを買い、その側で水を飲み始める。
歳を重ねると酔も残るな…、でも四つ葉の皆で集まって話をするのは良い息抜きにもなるし、四つ葉のビルじゃ話せない事も話せるから。
水をどんどん飲み、酔も和らいできた。
内ポケットに入れているスマホが揺れたので取り出し、画面を指でタップすると一美からの着信だったので即通話ボタンを押して耳にあてる。
「もしも〜し、どうした?」
『………今、話しても大丈夫?』
「外にいるから、少し静かな場所に移動する」
俺は雑居ビルの隙間に入り、ここなら静かに聞けそうだ。
「良いよ」
『…………うん』
一美の口調からして、きっとよくない話だなと直感した。
「ゆっくりで大丈夫だから」
『うん、あのね……、この間、マンションの展示場に行ったじゃない?』
「うん。お父さんに報告はした?」
『……した。その次の日さ…』
「うん」
なるべく口調は優しめに相槌をうち、一美からの言葉を待つけれど、心臓がバクバクと鳴っているのはどうか一美にはバレないようにしたい。
『案内をしてくれた仙道さんが荒木不動産屋に来て…』
その名字を聞いただけで、ドクンー…と心臓が重く鳴る。
『最初は不動産についての話かなと思ったんだけど』
「うん」
『告白…された…』
やっぱりよくないなって思ったのは的中して、告白かよ。今時の若手って行動力が凄いな。俺はスマホを握っている手の力を強める。
「話をしてくれて、ありがとう」
『うん…、ちゃんと断った』
「断ってくれなきゃ、俺が困るって」
俺は苦笑する。
『まさか告白されるとは思わなくて、稔からのメッセージをすぐ返せなくて、ご免…』
「いーや。普段も仕事で忙しいから返せないのは知っているから、気にしていないよ」
『今度、埋め合わせさせて』
「わぉ、一美からの提案は嬉しいね」
『じゃあ明日は?お父さんが店番だから、夜に会えるわ』
「喜んで。また後で時間についてメッセージで送るよ」
『うん、また明日ね』
一美との通話を終えて、ふぅ~と息を吐く。
まさか仙道さんが一美に告白かよ…、四つ葉のページに広告を出して貰っているからあまり拗らせたくはないが、やっと一美との時間を取り戻せようとしているのに。
俺は下唇をぎりっと噛み、右手を雑居ビルの壁にダンとぶつける。
自分勝手なむしゃくしゃした気持ちをどうしてくれようか…、仁なら一美の話を聞いてくれるかなと思い、スマホで仁の連絡先を表示させて発信ボタンを押す。
「もしも〜…」
『今、話してる場合じゃないから切る』
繋がっていざ話そうとしたらガチャ切りされ…、しかも焦っていて早口で言うから何かあったのか?最近付き合いも減って、電話もガチャ切りされまくっていて…、稔、悲しい。
スーツの内ポケットにスマホを入れて歩き出すけど、壁を叩いた右手が痛い、心も少し痛くて、明日一美に会うのに平常心でいられるだろうか。
お酒で酔って一美に触れる事なんてしたくはないからもつ煮の店はパスして、ファミレス?周りの目を気にしそうだし、三斗の店の奥の席なら一美も落ち着いて話をしてくれそうだし、そうしてみようかな?
俺はもう一度スーツの内ポケットからスマホを取り出して一美に三斗の店にどうかと提案するメッセージを送ったら『分かったわ』と返信があり、時間も夜8時に店に直接にしようと決めた。
久しぶりにワインを飲んだから少し酔い冷ましに水を飲もうと、路上にある自販機で水のペットボトルを買い、その側で水を飲み始める。
歳を重ねると酔も残るな…、でも四つ葉の皆で集まって話をするのは良い息抜きにもなるし、四つ葉のビルじゃ話せない事も話せるから。
水をどんどん飲み、酔も和らいできた。
内ポケットに入れているスマホが揺れたので取り出し、画面を指でタップすると一美からの着信だったので即通話ボタンを押して耳にあてる。
「もしも〜し、どうした?」
『………今、話しても大丈夫?』
「外にいるから、少し静かな場所に移動する」
俺は雑居ビルの隙間に入り、ここなら静かに聞けそうだ。
「良いよ」
『…………うん』
一美の口調からして、きっとよくない話だなと直感した。
「ゆっくりで大丈夫だから」
『うん、あのね……、この間、マンションの展示場に行ったじゃない?』
「うん。お父さんに報告はした?」
『……した。その次の日さ…』
「うん」
なるべく口調は優しめに相槌をうち、一美からの言葉を待つけれど、心臓がバクバクと鳴っているのはどうか一美にはバレないようにしたい。
『案内をしてくれた仙道さんが荒木不動産屋に来て…』
その名字を聞いただけで、ドクンー…と心臓が重く鳴る。
『最初は不動産についての話かなと思ったんだけど』
「うん」
『告白…された…』
やっぱりよくないなって思ったのは的中して、告白かよ。今時の若手って行動力が凄いな。俺はスマホを握っている手の力を強める。
「話をしてくれて、ありがとう」
『うん…、ちゃんと断った』
「断ってくれなきゃ、俺が困るって」
俺は苦笑する。
『まさか告白されるとは思わなくて、稔からのメッセージをすぐ返せなくて、ご免…』
「いーや。普段も仕事で忙しいから返せないのは知っているから、気にしていないよ」
『今度、埋め合わせさせて』
「わぉ、一美からの提案は嬉しいね」
『じゃあ明日は?お父さんが店番だから、夜に会えるわ』
「喜んで。また後で時間についてメッセージで送るよ」
『うん、また明日ね』
一美との通話を終えて、ふぅ~と息を吐く。
まさか仙道さんが一美に告白かよ…、四つ葉のページに広告を出して貰っているからあまり拗らせたくはないが、やっと一美との時間を取り戻せようとしているのに。
俺は下唇をぎりっと噛み、右手を雑居ビルの壁にダンとぶつける。
自分勝手なむしゃくしゃした気持ちをどうしてくれようか…、仁なら一美の話を聞いてくれるかなと思い、スマホで仁の連絡先を表示させて発信ボタンを押す。
「もしも〜…」
『今、話してる場合じゃないから切る』
繋がっていざ話そうとしたらガチャ切りされ…、しかも焦っていて早口で言うから何かあったのか?最近付き合いも減って、電話もガチャ切りされまくっていて…、稔、悲しい。
スーツの内ポケットにスマホを入れて歩き出すけど、壁を叩いた右手が痛い、心も少し痛くて、明日一美に会うのに平常心でいられるだろうか。
お酒で酔って一美に触れる事なんてしたくはないからもつ煮の店はパスして、ファミレス?周りの目を気にしそうだし、三斗の店の奥の席なら一美も落ち着いて話をしてくれそうだし、そうしてみようかな?
俺はもう一度スーツの内ポケットからスマホを取り出して一美に三斗の店にどうかと提案するメッセージを送ったら『分かったわ』と返信があり、時間も夜8時に店に直接にしようと決めた。