離れた後の恋の仕方
◇男2人だけのお泊り保育in水瀬のマンション
一美との5年ぶりの電話をしてから何日か過ぎ、時間の合間を見つけて俺も書店に立ち寄ってこっそりと書店内を歩く人達の動きを観察し、『Clover』は割と手を取る人達がいてホッと出来るけど、『Focus』と『Scoperta』は苦戦だ。
内容的には悪くはないけど読者に手を取ってもらわないと意味がないし、次の部数会議で経理課のおっさんの嫌味が凄いだろうと考えただけでうんざりする。
「お待たせしました」
背後から橘に声を掛けられ振り向き、手には他の出版社の女性誌やスポーツ雑誌を持っている。
「俺のかわりに悪いねぇ」
「私の直感で選んでよろしいんですか?」
「良いんだよ。直感って大事だし、専務室に戻ったら選んだ理由を素直に言ってね」
「はい」
俺は橘と電車で四つ葉に戻り、専務室に入って自分の椅子に座り、橘は俺の前に立ち、早速橘が選んだ雑誌の女性誌からパラパラとページを捲る。
「雑誌を選ぶ時は何処で決める?」
「表紙ですとモデルよりも見出し文字の『着回しコーデ』と『自分時間の使い方で心のリフレッシュを』で手に取りました」
「実際にページをその場で見る?」
「2、3ページを見て良かったら購入し、思ってたのと違うと棚に戻します」
「正直で良いね」
俺もページをパラパラと捲り、『Clover』とは違う着回しコーデの表現の工夫に関心し、ファッション以外のページも良く出来ているな。
「雑誌の付属品を目当てとかある?」
「実用性の物だったら。ポーチも良いですが、事務系の私でしたら付箋とか一筆箋があるとモチベーションが上がります」
「へぇ、そういう考えもありだね」
橘に次々と質問し答えてもらい、読者が手に取って貰うにはより工夫が必要だよな。
「このスポーツ雑誌を選んだ理由は?」
「私はあまりスポーツに詳しく無いですけど、この表紙の方はテレビで見たことがあるなって思いまして、選びました」
橘が選んだスポーツ雑誌の表紙を飾るのはサッカー選手の石井選手で、今度田所や水野もサマーリーグの取材でクラブチームに行くって仁が言っていた。
「どんなページを読みたい?」
「そうですね、初心者向けにルールが書いてあると嬉しいですし、後は…」
「後は?」
「女性の選手がもう少し登場すると良いかなと思います」
「そっか、その考えも良いね。大部分がメンズだし、その点は男女平等らしくいけたらいいね。貴重な意見をありがと」
「はい」
橘の意見を丸々伝えると仁は『そう』と答えそうだし、タイミングを見て飯を食べながら話を振ってみるか。
丁度週末になるし、三斗のお店で久しぶりに編集長3人組と俺とで飲みにしようと決めた。
内容的には悪くはないけど読者に手を取ってもらわないと意味がないし、次の部数会議で経理課のおっさんの嫌味が凄いだろうと考えただけでうんざりする。
「お待たせしました」
背後から橘に声を掛けられ振り向き、手には他の出版社の女性誌やスポーツ雑誌を持っている。
「俺のかわりに悪いねぇ」
「私の直感で選んでよろしいんですか?」
「良いんだよ。直感って大事だし、専務室に戻ったら選んだ理由を素直に言ってね」
「はい」
俺は橘と電車で四つ葉に戻り、専務室に入って自分の椅子に座り、橘は俺の前に立ち、早速橘が選んだ雑誌の女性誌からパラパラとページを捲る。
「雑誌を選ぶ時は何処で決める?」
「表紙ですとモデルよりも見出し文字の『着回しコーデ』と『自分時間の使い方で心のリフレッシュを』で手に取りました」
「実際にページをその場で見る?」
「2、3ページを見て良かったら購入し、思ってたのと違うと棚に戻します」
「正直で良いね」
俺もページをパラパラと捲り、『Clover』とは違う着回しコーデの表現の工夫に関心し、ファッション以外のページも良く出来ているな。
「雑誌の付属品を目当てとかある?」
「実用性の物だったら。ポーチも良いですが、事務系の私でしたら付箋とか一筆箋があるとモチベーションが上がります」
「へぇ、そういう考えもありだね」
橘に次々と質問し答えてもらい、読者が手に取って貰うにはより工夫が必要だよな。
「このスポーツ雑誌を選んだ理由は?」
「私はあまりスポーツに詳しく無いですけど、この表紙の方はテレビで見たことがあるなって思いまして、選びました」
橘が選んだスポーツ雑誌の表紙を飾るのはサッカー選手の石井選手で、今度田所や水野もサマーリーグの取材でクラブチームに行くって仁が言っていた。
「どんなページを読みたい?」
「そうですね、初心者向けにルールが書いてあると嬉しいですし、後は…」
「後は?」
「女性の選手がもう少し登場すると良いかなと思います」
「そっか、その考えも良いね。大部分がメンズだし、その点は男女平等らしくいけたらいいね。貴重な意見をありがと」
「はい」
橘の意見を丸々伝えると仁は『そう』と答えそうだし、タイミングを見て飯を食べながら話を振ってみるか。
丁度週末になるし、三斗のお店で久しぶりに編集長3人組と俺とで飲みにしようと決めた。