陽キャのイケメンたちは地味で目立たない私に惚れたらしい
君と来れて良かった
ポスターと睨めっこして、早一時間。
悠馬のことで落ち込んでいる灯早を気分転換させてやりたくて、思いついたのがこれ。それに、勢いに任せて告白ともとれる発言をうっかりしてしまったものだから、この際自分の想いをオープンにして押せば良いと思った。
ただ、花火大会に誘うなんて俺らしくないかもなんて足がすくんで、部屋から出られないでいる。でも今アクションを起こせるきっかけは、これしかない。
「…誘うか」
灯早の部屋の前に立ち、深呼吸を一つして扉を叩く。どんな顔をして会ったら良いか分からず、すぐに出てきた灯早の視界を塞ぐようにポスターを出した。
灯「見えるけど見えない」
「どうせ暇だろ」
灯「え、暇じゃない」
「は?」
夏休みに入ってから家から出ていなかったから、すんなりといくはずだったのに、俺の計画が一瞬で台無しになった。思わず〝俺の悩んだ時間、返せよ…〟と声が漏れる。どうやら親への連絡に迷っていたらしい。それなら花火大会は絶好のチャンスじゃないか。それなら俺も灯早と行ける。…想いも、伝えられる。
そこからとんとん拍子に話は進み、夕方とは思えない高い湿度の中、門の前で灯早を待つ俺。浴衣を着てくる念押しを自分でしておきながら、いろんなことに対して免疫がないから、どう褒めていいかどう話しかけたらいいか。