陽キャのイケメンたちは地味で目立たない私に惚れたらしい





櫂くんが吐き捨てたあとすぐに、耳を劈く音とともに華やかに上がった花火。めんどくせぇは私の頭から消え、一気に空に意識を持っていかれた。




「うわぁ…、本当によく見えるね。花火ってこんな綺麗だったっけ」




ヒューという音が聞こえて、一瞬の溜めからすぐに暗闇に広がっていく、色とりどりの火花。胸に直接響いてくる振動に圧倒される。〝綺麗だね〟と隣のブランコに座る櫂くんに話しかけると、すでに私を見ていたようで、何か言いたかったのかもしれないと首を傾げる。




「どうしたの?…あ、うるさかった?」


櫂「いや違う。本当に綺麗だなって思ってるんだろうなと思って」


「嘘なんて言わないから」


櫂「それは分かってるけど…。喜んでもらえて良かったよ。また来ような」


「うん!またここで見たい」




花火が終わっても、花火の迫力の余韻でしばらくブランコから立ち上がれなくて。半ば強引に、家に帰りたがる櫂くんに引っ張られて、心が温まる穏やかな思い出に浸った。



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