陽キャのイケメンたちは地味で目立たない私に惚れたらしい


何パターンもシミュレーションしたけど、結局灯早の浴衣姿を見て、〝似合ってんじゃん〟と素直な言葉が口から出た。紫色に白い大きな花がいくつも散りばめられた浴衣。髪型もいつもと違って、綺麗で見惚れてしまった。




「髪のピン、ズレてる」




でも慣れないことをしたようで、耳にかかる髪のピンが取れかけていて捻った髪が解けていた。こういう自覚のない抜けたところも、俺が気づいて直してあげないとって思えて、構いたくなる。


どうせなら、もっと可愛く綺麗に。三つ編みにすると、どんどん耳を赤くして〝くすぐったい〟と体を捩らせる灯早。そこら辺の女が言うと、寒気がするほど気持ち悪いのに、灯早が言うともっといじめたくなる。そんなこと、灯早には直接言えないけど。



「何したい?」




射的にかき氷。露店に並ぶ定番をひたすらまわっていく。どこに行っても、心の底から楽しんでいるのが伝わってくるほどずっと笑顔で、誘って良かったと思えた。灯早の笑顔を見れるのが、一番嬉しい。


もうそろそろ花火が上がる時間だろうかという頃、人混みを歩き回って疲れたのか、キョロキョロと忙しなくし出した灯早。ちゃんとしたご飯もまだ食べていないから、かき氷だけ持たせて大人しく待っているように言い聞かせて、俺は焼きそばを買いに。





「いつ言おう…。やっぱり花火が上がった時だよな」



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