陽キャのイケメンたちは地味で目立たない私に惚れたらしい

貴方に会えて良かった




花火大会に行ってから、櫂くんの接し方が明らかに変わった。口調がきついのは変わらないけど、鋭いつっこみといった感じで、甘さが増した。私が戸惑うくらいに。すれ違いざまに頭を撫でてきたり、絶対に髪を乾かそうとしてくれたり。


花火大会で距離が近づいたのは確かなんだけど、人との付き合い方が苦手な私としては、パーソナルスペースに侵略してきた敵のような気分。あと毎日ドキドキしすぎて、そろそろ心臓が寿命を迎えそう。




櫂「ほいほい他の男のところに行かないように、手綱を握っとかないと」




櫂くんはあの時、告白してくれなかった。言葉にしなくても分かるなら、面倒だと。手綱を握っときたいならはっきり言ってもらわないと、こちらとしてはその手綱を切り刻む用意はできてる。




櫂「善からの電話も出るなよ。あいつ、隙あったら灯早を落とそうとするから」


「電話は出るよ。善くんの声聞きたいもん」


櫂「だめだって」


「無理だって」




毎日かかってくる善くんからの電話は他愛ない話だし、善くんが私を落とそうなんて、ない。何なら女の人全員に同じ態度なんだから。


電話禁止と言われたけど、電話越しでも伝わる元気すぎる声に元気をもらえるから、今日もワンコールで出た。




善「灯早ちゃん、おはよ」


「おはよう」


善「最近何してるの?ちゃんと課題してる?」


「終わったよ。花火大会行った後、余韻に浸りすぎる前に終わらせた」


善「花火大会行ったの!?」



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