陽キャのイケメンたちは地味で目立たない私に惚れたらしい




言ってなかったっけ。大袈裟に驚かれて、櫂くんに誘ってもらって行ったことを報告したら、一拍置いて、〝付き合ったの?〟と聞かれる。




「何もないよ。ただ花火見に行っただけ」


善「いやいや。男女で花火見に行くなんて、付き合う以外何があるの?逆に付き合わないなんて、どうかしてる。僕なら早々に言うよ?」


「善くんはね。櫂くんは違ったんじゃない?私も分かんないもん」


善「櫂が言わないなら、灯早ちゃんもらっちゃうよ。来年の花火、僕と見ようよ」




また善くんの陽キャが炸裂したので、笑って軽く流したけど、私は善くんの時々見え隠れする会話の〝間〟が気になって仕方ない。



地元に戻ったその日にかかってきた電話の時、お母さんの言葉に一瞬詰まっていた。善くんからお母さんの話を聞いたことがないから、もしかすると私みたいにあまり仲が良くないのかもしれない。


こういう時、友達のいなかった高校時代の自分を憎む。どう踏み込んだら…、はたまた踏み込むべきではないのか。さじ加減が難しい。




善「灯早ちゃん?聞こえてる?」


「あ、うん。ごめん」


善「断るのなしだからね」


「善くん、私なんかと行かなくても、喜んで行ってくれる人沢山いるじゃん。それに、彼女…とか、いたら」




櫂くん同様、よくモテる善くん。一緒に行きたいと願う女の人たちは多くいる。



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