陽キャのイケメンたちは地味で目立たない私に惚れたらしい




キレ気味に前のめりで返事をすると、〝ごめんごめん〟と半笑いで飲んでいた水を机に置く。




善「大学に入った時から、灯早ちゃんのこと気になってたらしくて」


「…え、でも最初はすごい睨みきいてたよ」




園田さんの家にお邪魔した時の、私を排除しようとしたあの目。気になってくれていたとは思えない表情だった。




善「気になっても、どうアプローチしたら良いか分からなかったって。だから先輩たちに近づき方とか色々聞いて、灯早ちゃんが甘えてきてくれた時は、先輩に頭下げて感謝してたよ」


「私、櫂くんに甘えてたかな?」


善「寮に住むのが決まった時だって言ってたけど」





キャリーケースを持って家を飛び出して、そんな私を見て笑って慰めてくれた時。優しさに救われた日。こうやって、後追いで櫂くんの感情の流れを知ると、考えの読めない人だと改めて実感する。私も櫂くんにも玲奈にも言われたけど、気持ちは言葉にしないと伝わらない。櫂くんにも言えることだ。




善「櫂は僕とは違って、思ったことはあんまり口にしないけど、一途だし大事にしてくれる、良いやつだよ。灯早ちゃんが不安になる以上に、櫂も案外不安に思ってることあるみたいだから」


「うん、ありがとう」


善「明日、またちゃんと話してあげて?クリスマス、約束したんでしょ?」


「聞いてたの!?」


善「聞いちゃった」


「ちょっと!」




私が怒り出す前の空気を察知して、キッチンから逃げ出した善くん。怒ろうとしていたのに、肩を落として笑ってしまった。善くんだから許してしまう。


明日、善くんが言ってくれたように改めて櫂くんに話そう。


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