陽キャのイケメンたちは地味で目立たない私に惚れたらしい



次の日、あれだけ眠ったんだからもう起きてるであろう、櫂くんの部屋のドアをノックする。しばらく返事がなかったので、もう一度ノックしようとした瞬間、乱雑に扉が開いて手を引っ込めた。顰めっ面で、寝起きなのが見てとれる。ノックの主が私だと分かると、〝昨日は悪かったな。迎えにきてもらって。〟と背を向けながら言われた。


髪はボサボサで、服も昨日のまま。今まで寝ていたとは、よく眠る人だ。優しさだけは昨日に置いてきたみたいだけど。





「あの、櫂くん。昨日のことなんだけど…」


櫂「…昨日」


「クリスマス…」


櫂「…あぁ、覚えてるよ」


「え、覚えてるの!?」




これだけボケていたら忘れていると思って話していたから、返事を聞いて目を見開いた。そんな私の反応に、顰めっ面が更に不機嫌を増す。




櫂「そっちから聞いてきて、そんな驚く?当たり前だろ。約束したんだから」





手を伸ばしてきて私の頭に触れた。昨日のふにゃふにゃとは違って、力のある手に胸がじんわり温かくなる。良かった。安心して胸を撫でおろす。




櫂「行きたいとこ、あるの?」


「ある!」


「おお、食い気味だな(笑)」





櫂くんと行きたいところならいくらでもあるけど、嫌がるかなって場所ばかり。でも言葉にしないと伝わらないし、嫌がりながらも付いてきてくれるかもしれない。



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