陽キャのイケメンたちは地味で目立たない私に惚れたらしい
櫂「…可愛すぎて困る」
「へっ?」
櫂「俺と出掛けられるのが嬉しくて、舞い上がってくれてるんでしょ?」
「そうです…」
櫂「俺も嬉しいに決まってんじゃん。灯早にそんなこと言われたら、俺だって舞い上がる」
腕に力がこもって、更に強く抱きしめられる。櫂くんも同じように思ってくれていたんだ。それが分かって背中に腕をまわした。可愛いなんて突然言われて櫂くんの腕の中であたふたして、また〝可愛い〟と耳元で聞こえて。
〝恥ずかしいから、何回も言わないで!〟と暴れると、離れてくれた。
櫂「クリスマスに誘ってくれたってことは、そういうことで良い?」
「…そういうこと?」
私は、櫂くんと二人だけの時間を過ごしたかった。もちろん櫂くんの彼女になってみたい、櫂くんの特別になりたい。そういうことっていうのは、こういうこと?
櫂「キスしたり、その先があったり…」
気づいた時には遅かった。そこまで考えてはいなくて、櫂くんの手が私の頬から首をすすっと通っていったところで、危険を察知して後ろに逃げる。
櫂「こういうことしても、良いってことだよね?」
「急にされるとびっくりするから…」
櫂「じゃあ、許可取ったら良い?」
「そういうことじゃない!」
完全に遊ばれている。怒る私を目尻に皺を作って笑っている櫂くん。こういうことをしたくて彼氏彼女になるわけじゃないけど、櫂くんの特別になりたいとか、触れられたい、触れたいとは少なからず思う。
いずれそういう時が来たら、ちゃんと受け入れたい。