陽キャのイケメンたちは地味で目立たない私に惚れたらしい




ポツッと聞こえた悠馬さんの、弱い声。餡子と悠馬さんなんて、比べるものじゃないけどな。




悠「嘘、嘘。困らせちゃ、だめだよね」




悠馬さんの表情が暗く、固くなっていくのを見て、何か言わなきゃと焦る。でも何を言う?余計に悠馬さんを追い込む言葉しか思い浮かばなくて、悠馬さんの表情をただ見ることしかできなかった。




「あら、悠馬くんじゃない」


悠「お義母さん…」




暗い顔が突然強張り、私の手を引くと悠馬さんの背中に私をつけた。状況が分からず、背中から顔を出して悠馬さんの視線の先を辿ると、いかにもお金持ちの雰囲気を醸し出した夫婦が、列の最後尾に並んでいた。しかも、女の人が悠馬さんの名前を知っていて、悠馬さんはお母さんと呼んでいる。


この二人、顔は似てないよな。親子ではないとして、お母さんと呼ぶのは結婚相手の母親。そこまで考えついて、一気に冷や汗が出た。私、ここにいたらいけない。




「こんなところで、何してるの?」


悠「今度、お邪魔する時のお菓子を買いに…。お義母さんは?」


「あら、そうなの。私は、ここのカステラが好物なの。悠馬くんも、このお店知ってたのね」





私には目もくれず話が進んでいくけど、二人の会話が途切れた時、静かに目が動いて私で止まって、目が細まった。ゆっくりと口が開き、〝そちらのお嬢さんは、どちら様?〟とついに聞かれた。




「あ、あの…」



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