陽キャのイケメンたちは地味で目立たない私に惚れたらしい
口元は笑っているのに、目が笑っていない。背筋を冷や汗が辿っていき、櫂くんが言っていた忠告の意味をようやく理解した。悠馬さんの隣には、どんな立場であっても立ってはいけない。
悠「彼女は、ルームメイトです。手土産を買いたいって僕が相談したら、ここに連れてきてくれたんです」
「ルームメイト、ね」
悠「みなさんに美味しいものを食べて頂きたくて。女性の好みは、女性が一番分かるかと思いまして」
私が言わなくても、悠馬さんがうまく話してくれた。嘘はついていない。ルームメイトだし、手土産を買いたいと言われて、私が勧めた。ただ、苦しい言い訳に聞こえなくもない。勧めても、ついてくる必要はない。何があるか、女性の好みの傾向は。伝えたら、終わり。
「そうなの。手土産、楽しみにしてるわね。お嬢さん」
「はい…」
背中からまた顔を出して、とにかく深いお辞儀をした。順番が来るまで前を向いていたけど、悠馬さんは捕まってずっと話し込んでいるし、見なくても時々突き刺さるような視線を感じた。