陽キャのイケメンたちは地味で目立たない私に惚れたらしい
足を止めて、両手で顔を覆った。ついでにため息も吐いた。何も悪いことはしていないのに、犯罪級の罪悪感が残る。悠馬さんは婚約を破棄されて、私はこの世から追放されるかもしれない。私は百歩譲って良いとして、悠馬さんだけはそうならないようにしないと。
悠「俺は大丈夫だから。事実を言っただけだし、向こうが敏感になりすぎてるだけ」
「私、悠馬さんの家のこと全然知らなくて。悠馬さんと出かけるの、楽しかったから調子乗ってました。ごめんなさい」
本当に申し訳ない気持ちしかなくて、深々と頭を下げる。今日、頭下げてばっかだな。
悠「同罪だよ。楽しかったから調子に乗ったの、俺もだし」
呆れた笑いを聞いて頭を上げると、悠馬さんの拳がコツンと頭に乗った。
悠「起きたことはどうしようもないから。とりあえず、灯早ちゃんと過ごせた時間は俺にとっては最高の時間だったし、今は家に帰ろう?」
「…はい」
今日あったことは、私か悠馬さんが話さなかったら、寮の人にはバレない。このまま何もなく悠馬さんが大学を卒業して結婚したら、ただの若気の至りだった思い出になる。
次の週末、悠馬さんが重い表情で家を出るまで、私の心の中以外は穏やかな日だった。櫂くんには無視され続け、善くんには看病のお礼がしたいと言われ続けていて。ニュートラルな感情を忘れるほど、複雑な感情が入り混じっている。