陽キャのイケメンたちは地味で目立たない私に惚れたらしい
悠「ごめんね、困らせて。今のは、俺と灯早ちゃんだけの秘密の思い出にしといて。花の手入れ、これからは任せたからね」
顔を見せずに家に入ろうとしたので、思わず手を握って引っ張った。こちらを振り返った悠馬さんは、また新しい涙の跡をつけている。
「悠馬さん、幸せになって…」
悠「…嫌だ。絶対幸せにならない」
「何でそんなこと言うんですか?」
悠「灯早ちゃん、本当にそう思って俺に言ってないよね?」
「、そんなことない…」
これ以上追求しないでほしいってオーラを出して、語尾を濁した。ただ、自分の思いを隠して出ていく悠馬さんを見るのが辛いだけなのに。心臓を抉った棘はさらに深く沈んでいく。
悠「俺は、灯早ちゃんを好きになったこと、一生後悔して生きていくと思う」
「え?」
悠「好きになっても、叶わないって分かってるのに。分かってても、止められなかった」
私の返事を待つような顔、しないで。求めてる返事は、してあげられない。
「私は…、私にとって悠馬さんは、一生優しいお兄ちゃんです。ただ、幸せになってほしいだけです」
悠「……そっか。ごめん」
声を震わせて、玄関に吸い込まれていった悠馬さん。ただ背中を見送ることしかできなくて、自分の傷も悠馬さんの傷も増やしただけだった。