陽キャのイケメンたちは地味で目立たない私に惚れたらしい
櫂「暇なら来てって言えば?灯早も行けば、どこかで会えるだろ」
「なるほど。櫂くん賢い」
櫂「俺はいつでも賢い。で、俺もこれ行くから」
「…保護者?」
櫂「何かその響き、嫌なんだけど」
見せられたポスターを受け取り日付を見ると、お盆時期真っ只中。海外にお盆という概念があるのかは置いておいて、これなら誘いやすい。
「ありがとう。言ってみる」
櫂「おう」
「あ、あと。悩んでくれたのも、ありがと」
櫂「は!?聞いてんじゃねぇよ。誘い方とか考えたんだからな…」
「だからありがとうって言ったんじゃん」
笑いかけると苦笑いを返されて、〝絶対浴衣な〟と私を指さすと、部屋に帰った。
自分の部屋の扉を閉めてから、もらったポスターと睨めっこして、櫂くんから誘ってもらった喜びを噛み締める。話していた時には、顔にも口にも出さなかったけど、高校時代に青春というものを全くしなかったから、男の人と花火大会なんて、夢の話。
大学内の掲示板にもポスターがあって、玲奈は地元にいる彼氏と行くからと断られたし、今年も叶わないと思っていた矢先の、櫂くんからのお誘い。
昨日言ってくれたことも相まって、上がった口角がなかなか下りなかった。