陽キャのイケメンたちは地味で目立たない私に惚れたらしい
近づく
花火大会に行くと決まったら、自分の気が変わってしまわないうちに、両親に連絡しておいた方が良い。
電話はきっと向こうとの時差があるし、声を聞いたら言わなくて良いことまで言ってしまいそうで、メールを送ることにした。お父さんには送らない。あえてお母さんに送って、反応を見る。それで日本に帰ってきそうなら、お父さんにポスターだけを送ったら良い。
〝お盆に日本に帰ってくる予定があれば。私も行こうと思ってるし。〟
自分から突き放す言い方をして、一緒に行こうよと誘う能天気さは、流石に持ち合わせていない。どの国に行ったのかも知らないから、いつ返ってくるか分からないメールは放って、大学で出た課題に手をつけた。
高校よりも少なく、頭を捻る必要のない課題ばかり。友達と勉強会なんて憧れだった高校時代、一人で答えを出す癖がついたけど、遅れた青春を取り戻したくて、その癖は手放すことにした。
〝玲奈、一緒に課題しない?〟
送ったメールはすぐに既読がついて、〝する!灯早からの連絡、めっちゃ嬉しい!灯早の家、行って良い?〟と返ってきた。
園田さんに友達を招いて良いか聞いてみると大歓迎だったので、家までの道のりを大まかに説明して、門の前で待つことにした。いつ来るか、体を左右に揺らして待っていると、いつの間にか隣にいた櫂くんに話しかけられる。