陽キャのイケメンたちは地味で目立たない私に惚れたらしい





お互い?櫂くんも私も?漏れるほど、感情を出しているつもりはない。肘で小突かれて、〝早くくっついちゃえよー〟と男子高校生のようなノリで急かしてくる玲奈。櫂くんもそんな雰囲気は、感じられない。言葉では、十分すぎるくらい伝わってきてるけど。


そんな自惚れは玲奈には言えず、櫂くんにはこの事を言わない約束をして、私たちも家に入った。




私の部屋より櫂くんの部屋の方が広いらしく、三人ならと櫂くんの部屋に通された。善くんの部屋とは違う、洗練された無駄のない部屋。悪く言えば、個性がなくシンプル。勉強するには、雑念がないから集中できて良い。


会話もなく、黙々と始まった勉強会。体験できなかった青春を一つ叶えられて嬉しい反面、初めてお邪魔した櫂くんの部屋は緊張して、そわそわする。




玲「そういえば、花火大会誘ってくれたのに行けなくてごめんね」


「ううん。彼氏と行くなら、そっち優先して」


玲「他の誰かと行くの?行くの辞めたの?」


櫂「俺と行くんだよな?」


「…うん」




櫂くんと行くって言ったら、また玲奈に冷やかされると思って言葉を濁そうとしたのに、こういうところだけ空気を読んでくれない櫂くんが、爆弾を落とした。私の肩に腕をまわしてきて、嫌がる私の顔を覗いてくる。


距離が近すぎて真っ赤になりそうな顔を見られたくないのに、それを見ようと覗くなんて、悪趣味。



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