陽キャのイケメンたちは地味で目立たない私に惚れたらしい
花火大会に行っても、会えない。そんな返事が来るかもなんて思っていたけど、本当に悪い返事が来ると、ダメージは大きい。既読無視して、携帯の画面を暗くした。首を折ってため息を吐くと、部屋の空気がどんよりした。
櫂「灯早、アイスコーヒー飲む?…大丈夫か」
「お母さん来れないって、花火大会」
櫂「だめだったか。変な提案して、悪かった」
「櫂くんのせいじゃないから」
櫂くんは〝誘ってみたら?〟と言ってくれただけだから、櫂くんに当たっても仕方ない。両親との和解は諦めろってことかな。持ってきてくれたアイスコーヒーを受け取って、一気に半分を飲み干した。
もうひと頑張りしようか、机にまた向かうと携帯が何度か震えた。お母さんからの電話なら切ろうと画面を見ると、善くんからだった。
「善くんからだ…」
櫂「は?善?」
「もしもし?」
櫂くんが一瞬不機嫌になり、私から携帯を奪おうとする前に善くんからの電話に出た私。視界の端でイラついている櫂くんがいたけど、本当に毎日電話してきてくれるつもりなのかなと、私の意識は既に善くんに向いていた。
善「お!灯早ちゃん出てくれた!」
「もう家には着けた?」
善「うん、着いたよ」
「じゃあ、久しぶりにお母さんたちに会えたんだね」
善「…いや、ばあちゃん家」