陽キャのイケメンたちは地味で目立たない私に惚れたらしい
櫂「多分だけど。灯早は、母ちゃんにただ会いたいんじゃなくて、必要とされてるって実感したいんだろ」
「必要とされてる…」
櫂「灯早がいたから頑張れたって、認めてもらいたいっていうか。それで昔の寂しかった傷を埋めたいんじゃない?」
改めて他人から分析されると、自分が構ってほしいだけの鬱陶しいやつに思えてきて、お母さんが私と必要以上に関わろうとしない理由が分かった気がする。
櫂「別に認めてもらおうと思わなくても、灯早を必要としてるやつはいると思うよ。…俺とか」
最近の櫂くんは、様子がおかしい。やたら素直で、気味が悪い。でも、そう言ってくれたのは嬉しかった。友達ができて必要と言ってもらえて、胸がじんわりと暖かくなった。
無言で微笑みかけると櫂くんも微笑み返してくれて、交換したかき氷を食べて〝甘っ…。〟と眉間に皺を寄せていたけど、不思議と不機嫌には見えなかった。
「ちなみに、どんな時に必要だなって思うの?」
真剣半分、冗談半分で聞いた。素直に感情表現するのが恥ずかしくて、拳をマイク代わりに櫂くんの口元に持っていくと、半笑いで考える素振りを見せる。
櫂「そうだな…。世話が焼けるなって思う時。大学の授業でも、俺がいなかったら板書でも課題でもピンチの時あるじゃん。俺がやりがいを感じるために必要だな」
「何それ!利用されてるようにしか思えないんだけど(笑)」
櫂「そうだよ(笑)」