偽りのお見合いだとバレたのに、溺愛されています

初夜

ーピピッ

「お風呂の準備できたよ」

榊さんが自分のスウェットを渡してくれて、先に入らせてもらうことになった。

榊さんのボディソープを借りたら、榊さんの匂いがしてまたドキドキしてしまった。

お風呂上がって、
来てきたセクシーな下着と、
榊さんが貸してくれたスウェットを着た。

スウェットはやはり自分のより大きく、
榊さんの匂いかまして、榊さんに抱き締められているような包まれているような感覚になった。

「お風呂ありがとうございました」

お風呂から出て、
ソファーにいた榊さんに声を掛けた。

榊さんは私の姿をみた後、
すぐに目をパッと離してしまった。

ーなんか変かな?
私が帰らないことにしてから、なんとなく態度が素っ気ない気がする。

「ドライヤーはここにあるから使ってね。あと化粧水とかは、うちの製品で合うかわからないけど、乾燥肌用のものを用意したからよかったら使って」

「ありがとうございます」

ー私が前に乾燥肌って言ってたの覚えてくれていたんだ…

嬉しくなって、笑顔でお礼を言うと、
また目を離されて、
「じゃあ、…おれもお風呂入ってくるね」
と言って、お風呂場に向かってしまった。

ー私はなにかしてしまったのだろうか。
あまりにもスウェットがダボダボで似合ってないのかな。

不安に思いながらも、
榊さんが出してくれた化粧水などで保湿して、髪を乾かしていた。

そうしている間に榊さんがお風呂場から出てきた。

榊さんはシルクのパジャマに着替えたようで、普段と違う格好にドキドキしたが、更に髪も濡れていて、
いつもより色気が増していた。

ー榊さんはパジャマで髪が濡れているだけで、色気がある。
それに比べて私は…

また暗い気持ちになってしまったが、
榊さんはこちらを見ないでドライヤーを始めた。

榊さんの素っ気ない態度の方が気になってしまった。

ホテルのアメニティの歯ブラシを開けさせてもらい、歯磨きも終わり、
寝る準備も全て終わった。

「そろそろ、寝る?」

相変わらず榊さんはこちらを見ないで聞いてきた。

「あの、私何かしましたか?」
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