偽りのお見合いだとバレたのに、溺愛されています

翌週


ー翌週

榊さんは相変わらず、迎えをしてくれていた。

今までと少し違うのは、
車の中で口にキスをされるようになったこと。

今までは口以外にされていたが、
この前お泊まりしてからは、
口に、そして時には深いキスもされるようになっていて、ドキドキした。

「今度の木曜日、金曜日はどうしても仕事で迎えに行けないんだ。
すごく寂しいけど、土曜日に会おう。
夜気をつけて帰ってね」

「ちょうど百合子と会おうと思っていたので、気にしないでください」

「俺も楓に会いたいのに」

ーたった2日間でそんな風に言ってくれるのが嬉しい。
そして、私も2日会えないだけで寂しい。

「…私金曜日に榊さんのお家にご飯作りに行きましょうか?」

「いいの?疲れてない?」

「ずっと定時に上がれていますし、
金曜日だから大丈夫ですよ。
でも、鍵を借りてもらうことになるかもなのですが、大丈夫ですか?」

「大丈夫。
というか、ちょうど渡そうと思っていたんだ。」

榊さんから、鍵を渡された。

「これ、良かったら持っていてくれる?
楓のために作ったやつだから」

「榊さんのお家の鍵ですか?」

「そうだよ。
この鍵で開けて部屋で待っていて。

返さなくていいからね。
食材は言ってもらえれば、用意しとくから」

ーまさか鍵をもらえると思っていなくて、榊さんへの発言に反応せず、
鍵をニヤニヤ眺めてしまう。

「いつでも入っていいからね」

いつまでも鍵を眺めている私の顔を優しく包み、キスを不意打ちでされた。

私がまた顔を赤くしていると、
「金曜日楽しみにしてる。」と榊さんが妖艶な表情で見つめてきた。

余裕そうな榊さんに、少し悔しくなったが、すぐ鍵の存在を思い出してにやけてしまった。
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