地元なじみ。
中3*受験
部活を引退して1週間がたったころ――中学3年生の7月。

私は梓ちゃんとのんちゃん、平塚くんと三島くんの5人で塾の休憩室にいる。
ここは私語OKのスペースで、進路面談中の早川くんを待っている。
この後、みんなで駅前のフードコートに行く予定なのだ。

進路……ついに本格的に受験と向き合う日々が始まった。

「藤沢はもう面談終わったんだっけ?」
「うん、この前ね」
「やっぱ南高にするの?」
「その予定」

私たちの地元の近隣には北高と南高という2つの県立高校がある。
北高は私たちの中学から少し行ったところにあって、南高は電車で2駅となり。
どちらも進学校で地元のトップ校なのだけれど、南高の方がターミナル駅で立地が良い分、少しだけ倍率が高いってところだ。

私は南高を志望校にしている。
理由としてはまず、小中学校と散々歩いた道のりとはもう、違う通学路になりたかった。
せっかくの高校生だし電車通学したいなって。

あとは、南高は女子バスケ部が強いけれど、北高は部員不足で廃部危機……という状況らしい。
バスケを続けたい私にとっては南高一択で志望校に迷うことはなかった。

「そっか、なら俺と三島と一緒だな。あ、辻堂もだっけ?」
「うん、私も南高。あかり、頑張ろうね」
「うん!」

今まで違う学校だったのんちゃんたちと同じ学校になるかもしれないのは、すごく嬉しくて新鮮だ。
けれど……

「いいなぁ~私も南高目指せればなぁ」
「茅ヶ崎は北高だっけ?」
「私は内申点的に南高はリスクも大きくて。あと吹奏楽盛んなのも北高だしね。でもみんなと別々かぁ……」

このままいくと、梓ちゃんとは違う高校になる。
そしてきっと……
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