地元なじみ。


「この場所、学校内なの?」
「うん、小学校の一部なんだ。珍しいよね、傾斜に建ってるから、学校内でグラウンドを見下ろせるなんて」
「ふーん」

相変わらず続かない会話。
でも私は、この空気感が意外と嫌いじゃない。

「初めてでしょ?うちの学校来るの。この場所よくわかったね」
「さっきグラウンドで、大きい口開けてチョコバナナ頬張りながら、もう片手にフランクフルト持って、更に焼きそばの袋まで持ってる誰かさん見かけて」
「……待って!それ私だよね!?」
「ついて行けばもっと美味しい店あるのかと思ってついてきた」
「ないから!」

まさか見られていたとは……恥ずかしすぎる。
ふーっと息を吐きながら気持ちを落ち着かせる。
変な印象を持たれる前に誤解は解きたい。

< 13 / 92 >

この作品をシェア

pagetop