地元なじみ。
ひなたと別れ、心の中で藤沢に謝り続けながら、休憩室へ戻る。

「あっ平塚くん……」
「藤沢、大丈夫?」
「う、うん。私は大丈夫だよ」

ウソだね、今にも泣きそうな顔をしているくせに。

「ひなたは?」
「ああ、三島。帰ったよ。さっき言ってた通り、受験勉強に専念するってさ」

心配そうに藤沢を見つめる辻堂と茅ヶ崎。
そして、そんな茅ヶ崎と藤沢を交互にチラチラ見ている三島。

三島……お前本当に変わったな。

「藤沢。女子だけで話したいなら俺ら帰るけど……」
「あ、いや!大丈夫だよ」
「……思うことあるなら、言っていいからね。俺らがひなたの友達ってことは気にしないで」
「ありがとう」

顎に手をあて、視線を少し下げながら藤沢は何かを考えているようだった。

少しして、言葉を絞り出した。

「私ね……早川くんに名前呼ばれたの、初めてなんだ」
「え、そう……だっけ?」
「うん。いつも、そっちは?とかそんな感じだったから」
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