地元なじみ。

「よかったね、あかり。それなら私も一緒に待ってるよ」
「でも、のんちゃんが帰るの遅くなっちゃうよ」
「俺も待ってるよ。辻堂は俺が送るし」
「ありがと、平塚くん。お願いしよっかな」

みんなの元へ戻った直後、私のクラスの打ち上げは解散となった。

私は早川くんを待つことになったことをのんちゃんたちに報告し、みんなで下のフロアのゲームセンターエリアに移動したところ。
のんちゃんに平塚くん、三島くんと一緒にクレーンゲームを適当に見て回る。
優しい友達がいて、私は幸せだなって実感する。


「あれー平塚たちもまだいたんだ」
「おーせっかくだしな」

同じようにここにいた、クラスメイトの男子たちに遭遇した。
もう6月だし、もちろん顔と名前は分かっているのだけれど、あまり話したことはない。

のんちゃんが普通に話しているから珍しいなと思っていると。

「みんな同じ中学なの」
「そうなんだ」

私の心を読んだかのようにのんちゃんが教えてくれた。
1人の男子、林くんの視線が私の方へ向く。

「あのさ、藤沢さんて前にうちの中学に来てた?」
「?」
「中2の時かな、ひなたと一緒に校舎内にいなかった?保健室近くの」

「……!」


あの時!練習試合で足を痛めて、早川くんに保健室連れて行ってもらった時!
確かにその途中で早川くんの友達に会った気がする。

「林くん、あの時に……いた人?」
「うん。やっぱり藤沢さんだったんだね。入学してからずっと、どこかで見たことあるって思ってたんだ」

まさかそんな接点があったとは。
懐かしい記憶が蘇ってきて、あの頃からずっと私の心は早川くん一色なんだなと少し照れくさい。

「え、何それ。俺知らないんだけど」

平塚くんが悪い顔で微笑んでいる。

「え、ひなたと一緒に?2人で?」
「ひなたが女子といるなんて、どういう関係?」
「あはは……」

他の男子たちも興味津々のようで。
今日こんな話題ばっかりだなと思いながら、笑ってごまかしていたら。


「そこまで」
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