地元なじみ。
高1*花火大会
日が傾いてきたのに、まだまだ暑い夕方――高校1年生の8月。

「はあ、はあ……!」

私は今、必死に自転車をこいでいる。

今日は待ちに待った花火大会の日。
相変わらず私たちはお互い部活があった。しかもよりによって午後練。
そのため夕方の待ち合わせとなった。

でもその前にシャワーを浴びて、浴衣を着て、髪の毛も……
時間ギリギリになってしまいそうなので急いで家に帰っているところだ。


最短記録で家に着き、シャワーを浴びてお母さんに着付けてもらう。

「いいねえ……早川くんと花火大会デートかぁ」
「お、お母さん!」

着付けてもらいながら、お母さんにいじられる。

実は付き合って1か月くらいした頃、お母さんにはすぐに早川くんとのことがバレてしまった。
お母さんいわく「週1夕飯を外で食べてきて、ハート飛び散って帰ってくればすぐにわかる」とのことだった。
恥ずかしすぎる……

色々と聞かれて早川くんのことを伝えると、お母さんも早川くんを「いい子だね」と言ってくれ、温かく見守ってくれている。

対して、お父さんはというと……

「準備できたなら駅まで送ってくよ」
「ありがとう!」
「遅くなるなら帰りは送ってもらえよ~男には送らせとけばいい」
「う、うん」

こんな感じで、我が家はとっても緩い。
いつか……いつかだけれど、ちゃんと早川くんを紹介出来たらいいなと思う。


さて、準備完了。

「お母さんありがとう、行ってきます」
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