地元なじみ。
桜木町駅に着き改札を出ると、予想通りものすごい人。
拡声器を持った警備員さんから、交通規制の指示が飛び交っている。
あ……
早川くんが私の手を取り、指を絡ませ繋ぐ。
この1ヶ月で、私たちはだいぶ自然に繋ぐことが出来るようになってきたと思う。
「足……痛くなったらちゃんと言ってね」
「足?」
「ぞうり?痛くなりやすいんでしょ?」
早川くんの気遣いにきゅんとしつつも、少しの罪悪感が生まれる。
「ごめん……私ぞうりじゃなくてサンダルで……」
「あ、そうなの」
「お母さんに絶対痛くなって早川くんに迷惑かけるからサンダルにしなさいって……」
せっかくの初めての遠出だし、やっぱり頑張ってぞうりにした方が良かったかな。
少し落ち込んでくる。
「気遣ってくれたのに、なんかごめん」
「え、何で謝るの」
「いや……楽な方を選んじゃったなって」
「ふっ、何でだよ」
私の落ち込みモードを早川くんが笑って一掃する。
「俺もサンダルだわ」
「え」
「いいじゃん。気にせずいっぱい歩けるし」
「いや、気にはかけるけど……」なんて小声で呟いているのが聞こえてくる。
一緒に来ているのが早川くんで良かった。
心からそう思った。
人の流れに身を任せて、汽車道を進む。
汽車道は周りが海で、橋のような道。
普段からデートをしている人も多い所で、ここを早川くんと歩けているなんて夢のよう。
いつも上空を行き来しているロープウェイのエアキャビンは、今日は止まっている。
拡声器から聞こえてくる声によると、もうすぐこの汽車道も、交通規制により封鎖されてしまうらしい。
「それよりさ、さっきの話……」
「え?」
「いや、その……藤沢のお母さんに言われたって……」
「あ、うん。お母さんたちにはもう話してて。今日一緒に来てることも知ってるよ」
「え」
驚いている早川くんに、1か月くらいでバレたこと、お母さんも温かく見守ってくれていることとかを伝える。
話を聞きながら、早川くんはホッとした表情に変わっていく。
「まあ俺も……同じ感じなんだけど」
「んん?」
「母親には……すぐバレた。ちなみに妹にも……」
「そうなの?」
「アイツら常にいじってきて……最悪」
予想外の話に、今度は私が驚き緊張してくる。
早川くんは恥ずかしそうに、かつ不服そうに話している。
「この浴衣も……2人が勝手に買ってきて、着せられた。彼女が着るなら着ろって」
「そ、そうだったんだ」
お母さん、妹さんナイスです!と心の中で感謝を伝える。
あと地味に、早川くんの口から彼女ってワードが出てきてドキッとする。
その後も不満を言っていたけれど、聞いている限り、早川くんの家も温かく見守ってくれていそうでひとまず安心。
文句を言いながらも浴衣も着てきているし、お母さんや妹さんと仲良いんだなとほっこりする。
「……まあ、じゃあ、お互い親は知ってるってことで」
「うん」
むずがゆい空気に包まれながら、気づけば汽車道を渡りきり、赤レンガ倉庫が見えるところまで来ていた。
拡声器を持った警備員さんから、交通規制の指示が飛び交っている。
あ……
早川くんが私の手を取り、指を絡ませ繋ぐ。
この1ヶ月で、私たちはだいぶ自然に繋ぐことが出来るようになってきたと思う。
「足……痛くなったらちゃんと言ってね」
「足?」
「ぞうり?痛くなりやすいんでしょ?」
早川くんの気遣いにきゅんとしつつも、少しの罪悪感が生まれる。
「ごめん……私ぞうりじゃなくてサンダルで……」
「あ、そうなの」
「お母さんに絶対痛くなって早川くんに迷惑かけるからサンダルにしなさいって……」
せっかくの初めての遠出だし、やっぱり頑張ってぞうりにした方が良かったかな。
少し落ち込んでくる。
「気遣ってくれたのに、なんかごめん」
「え、何で謝るの」
「いや……楽な方を選んじゃったなって」
「ふっ、何でだよ」
私の落ち込みモードを早川くんが笑って一掃する。
「俺もサンダルだわ」
「え」
「いいじゃん。気にせずいっぱい歩けるし」
「いや、気にはかけるけど……」なんて小声で呟いているのが聞こえてくる。
一緒に来ているのが早川くんで良かった。
心からそう思った。
人の流れに身を任せて、汽車道を進む。
汽車道は周りが海で、橋のような道。
普段からデートをしている人も多い所で、ここを早川くんと歩けているなんて夢のよう。
いつも上空を行き来しているロープウェイのエアキャビンは、今日は止まっている。
拡声器から聞こえてくる声によると、もうすぐこの汽車道も、交通規制により封鎖されてしまうらしい。
「それよりさ、さっきの話……」
「え?」
「いや、その……藤沢のお母さんに言われたって……」
「あ、うん。お母さんたちにはもう話してて。今日一緒に来てることも知ってるよ」
「え」
驚いている早川くんに、1か月くらいでバレたこと、お母さんも温かく見守ってくれていることとかを伝える。
話を聞きながら、早川くんはホッとした表情に変わっていく。
「まあ俺も……同じ感じなんだけど」
「んん?」
「母親には……すぐバレた。ちなみに妹にも……」
「そうなの?」
「アイツら常にいじってきて……最悪」
予想外の話に、今度は私が驚き緊張してくる。
早川くんは恥ずかしそうに、かつ不服そうに話している。
「この浴衣も……2人が勝手に買ってきて、着せられた。彼女が着るなら着ろって」
「そ、そうだったんだ」
お母さん、妹さんナイスです!と心の中で感謝を伝える。
あと地味に、早川くんの口から彼女ってワードが出てきてドキッとする。
その後も不満を言っていたけれど、聞いている限り、早川くんの家も温かく見守ってくれていそうでひとまず安心。
文句を言いながらも浴衣も着てきているし、お母さんや妹さんと仲良いんだなとほっこりする。
「……まあ、じゃあ、お互い親は知ってるってことで」
「うん」
むずがゆい空気に包まれながら、気づけば汽車道を渡りきり、赤レンガ倉庫が見えるところまで来ていた。