地元なじみ。


「みっ、三島くんたちに!……渡さない?」

意外な名前があがってビックリ。でもこの反応、いくら鈍感な私でもなんとなくわかる。
えー!梓ちゃんそうなの!?いつからー!?と聞きたい気持ちをこらえて、冷静に返す。

「三島くんたちっていうのは……平塚くんと早川くんの3人ってこと?」
「うん……私も3人に渡すから、あかりも3人に渡さない?」
「みんなに渡すでいいの?三島くんだけに渡せば……」
「いいの!今はまだ……3人一緒にで」

梓ちゃんはかぶせるように言った。
赤くなって照れている、可愛い。

詳しく聞いてみると、あの夏祭りの日、私が早川くんと話している時に、梓ちゃんは三島くんと平塚くんと屋台で会って一緒に話して少し仲良くなって、意識するようになったらしい。

三島くんは早川くんたち3人の中でも一番静かな人。
ぶっきらぼうだけど話すと子供っぽいところもある早川くんに対して、落ち着いているけれど社交的で周りをよく見ている平塚くん。そしてそんな2人の隣に静かにいるクールな三島くん。
そんなイメージである。
そう、イメージで話す程度にしか私は三島くんと接点がない。もしかしたらほとんど話したことがない気がしてきた。

梓ちゃんは夏祭り以降、そんな素振りは全くなかったから意外過ぎてびっくりだけど、なんだか私も嬉しい。
大好きな梓ちゃんのために私も協力したいから、チョコの件は迷わずOKをした。

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